フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

この題目ですが、非常に大事な事ですよ!
 
脊柱に対してのAdjustment(高速スラスト)だけがカイロプラクティックである。
と信じ込んでいるカイロプラクターも多い事でしょう。
 
また上部頸椎のみのAdjustment(高速スラスト)で後は自然治癒能力に任せる。なんてものもあります。
 
これで大方の問題が寛解すれば、とても素晴らしいことだと思います。
カイロプラクティックの醍醐味はこれですね 
 
ところが、これがとても難しい~!
多分、一握りのカイロプラクターしか出来ないだろう。
 
私は大方の問題が高速スラストで解決するとは思わないし、出来ないので、必要に応じて忘れた時ぐらいにしかAdjustment(高速スラスト)しません <(_ _)>)
 
 
昨日、仲間である「Kトモさん」とメール交換した折のKトモさんからの内容;→転載許可済み。
『カイロプラクティックもオステオパシーもメディカルの影響等により、その視野を狭くしてしまったように思います。
 
手技療法や徒手療法はヒポクラテスの時代からあったわけですし、現代までの過程でカイロプラクティックやオステオパシー等の各々の哲学や原理の下に取り入れられたと考えられます。
 
カイロプラクティックの創始者であるD.D.パーマーはオステオパシーの創始者であるスティルの学校(ASOを創設する前の寺子屋時代だと思われますが)で学んだとも言われてますし、スティルの家に滞在し、その後カイロプラクティックを発表したとも書かれています。この滞在中にどのようなことがあったのかは定かではありませんが、気になりますね。
 
また、パーマーもスティルもマグネットヒーラー(磁気療法士)として活動していました。スティルは生体電磁場の調整を行っていたそうです。パーマーも恐らく同じだと考えられます。
 
そこで私が思ったのは、アジャストは単に病変や制限がある組織だけにやっていたのか?ということです。
恐らく、それだけではなく、空間や生体電磁場も捉えてアジャストしていたのではないかと。
だから、素晴らしい結果が出ていたと考えられると思います。
2人とも観えてたでしょうから。
 
大したことではないですが、昨日の帰り道に降ってきました(笑)』
 
 更に(かいつまんで)
 
『…確かスティルが言い残している言葉だったと思いますが、「筋膜は生体電流の通り道である」というものがあります。この言葉をみても、病変や制限だけを観ていたわけではないと考えられると思います。
(中略)
HIOはD.Dパーマの息子のB.J.パーマー、ガンステッドはガンステッド、頭蓋領域のオステオパシーはサザーランド、METはミッチェル、SCSはジョーンズ・・・その他。
そして、恐らく創始者は現代では個々に分けられたテクニックを全て使用していたと思います。カイロプラクティックやオステオパシーという名称で。
 
しかし、アジャストする時や治療をする時の意図や意識が分からなかったり、伝わらなかったりしたため、残らなかったのではないでしょうか?
だから、テクニックという形を教えずに、哲学や原理原則等を教えた。恐らく、テクニックも教えていると思いますが(やり方ではなくテクニックです)。
哲学や原理原則を文字や言葉で残すことはできますが、意図や感覚は残すことや伝えることは困難だと思います。
しかし、哲学や原理原則を学び、それを基に更に学んでいけば、同じところに辿り着ける可能性があると考えられます。…』
 
ということでした。どうでしょうか?
 
私は同感です!
空間場の重要性!
これ皆、やってます?
私はそれを学ぶため総帥の所にお邪魔している訳でして…<(_ _)>
 
これを「知る、知らない」「やる、やらない」で治療効果は雲泥の差になります。
Kトモさんが言うように、創始者はこれを知って使っていたんですよ(多分)
日本に居る(または居た)凄い治療家もこれを使っているんですよ(多分)
 
伊○先生の言葉ですが、、『セミナーで講師が実技している時に、大方の人は講師の「手先」しかていない。講師がやっている事を知りたかったら本当は背中をるんですよ』
 
これには参った <(_ _)>
 
なるほど!
それで、あるセミナーでやってみた!
 
講師が脊柱へのアプローチをしている時、観えた!
(ん~、これは関節面ではなく、黄色靭帯をめがけてやっているな~!)
 
また股関節へのアプローチをしている時、観えた!
(ん~、反対の仙腸関節をめがけてやっているな~!)
 
休み時間にその講師に尋ねてみた。
すると、ニタ~と笑って、「そうですね、ここでしたね」とホワイトボードで説明してくれた。
 
当たった!(^O^)/
 
それから人の身体が何だか透けて観えるようになった!
 
KOセミナーでは観方のことをくどくど言っております。
でもテーブルの周りに来ても良いですよ(笑)
気持ちを5mぐらい離していたら結構 
 
こんなことカイロプラクティックのセミナーで言います?
そんなことをしたら参加者が居なくなる(笑)
 
でも内(JSC,同友会)は平気 
 
だから上手い人が多い →これ本当!
多分、カイロプラクティックやオステオパシーの創始者が感じてた事に少し近づいていると思うから。
 
 
話は戻って、このKトモさんはセミナー受講のためイギリスにも良く行ったりして、年間250万円ぐらいセミナー費に費やし、休みは当然無し!
 
お陰で物凄いテクニシャンになった。と同時に理論派にもなった。
世界を知るほどに考えは変わるもの!
 
だから私はJSC会員や同友会会員には、色々なセミナーに出て沢山の事を知れ!と言いまくっている。
 
それで会を離れて行っても一考に構わない。
JSCと同友会に入会した事で、その人の人生の期待と展望が開かれたのなら…
 
私共の役目は  です。 ○´∀`)ノ
 

昨日最後に載せた、この猫。
意味分かりました(笑)
                        イメージ 1
猫背です。
とあるHPから拝借いたしましたが、実際はユーチューブ(英語がややこしいからカタカナ)
この姿勢で50秒以上だと思われます。
 
そして我がマスコット「リンちゃん ♀」  
イメージ 2
 
イメージ 3
 
シャムのクオーターぐらい。
尻尾は短く「じゃがいもシッポ」
 
 
 
 
 
 
 
 
で、その手根管症候群との関係ですが。
この疾患は女性の出産後に多いことからホルモンとの関係が原因の1つに考えられています。
 
じゃぁ、その胸郭との関係ですが、横隔膜の呼吸による姿勢を考えてみます。
下の図は頭蓋仙骨治療に掲載されているものです。
 
私が最初に買ったテクニック本がこの本です。
カイロプラクターではなく、オステオパシーの先生の本でした。
それからというもの、カイロプラクティック関係の本は少なく、オステオ関係が多い。
ですから、手技も多々マニアックな為に異端児扱いされるのはもう直ぐ(笑)
でも会長!
んんならJSCは異端児集団か!?
 
多分、生き残るのは我々… イメージ 11であり イメージ 10であろう!
 
10年後がとても楽しみだ…。
でも皆、生き残ってね ○´∀`)ノ
 
話が反れた!<(_ _)>
 
イメージ 4
 
        イメージ 5    
 
このテクニックの独特のパターンで屈曲と伸展というのがあります。
吸気で身体が膨張する状態→屈曲
呼気で身体が収縮する状態→伸展
 
左:屈曲位
 
右:伸展位
 
 
…何か一般のイメージと反対みたいで
  ややこしい!
 
 
図:頭蓋仙骨治療
良い本です。買いましょう。
 
特に注目してほしいのは「」!
勘の良い人は分かったはず 
 
それぞれ前腕の「回内」「回外」になっていますね。
左図:円回内筋の過緊張により「近位正中神経障害」→筋麻痺(猿手)
    痺れは肌色の部分
右図:慢性的な「近位/遠位正中神経傷害」→短母指外転筋麻痺
イメージ 6
 
イメージ 7
 
 
 
 
 
 
 
 
図;プロメテウス
良い本です。買いましょう。
 
身体の伸展位の方が腕が回内する姿勢が続くために次第に円回内筋が正中神経を絞扼して「猿手」になる可能性がある。
 
また手指を開かない姿勢は手根管の狭窄も引き起こして指に痺れを起す可能性もある。
 
この身体の伸展位というのは吸気が出来ない呼気状態である。
従って局所の治療に加えて吸気を促す治療を施せば症状の解消が早まるものと思う。
 
…休憩した。
今日は5時過ぎから治療院に来て書いていますが、その時点で8名の訪問者さんでした。
この方たちは深夜0時から5時までの訪問者さんですね。
それで今、休憩後に見たら現在7:16で24名!
この16名の方達はどんなお仕事か興味があります <(_ _)>
この時間からして同業者とは思えないですね!
でもお役に立つなら大歓迎 
 
 
では続き。
 
この身体が前のめりに縮んでいる人の「歩行」を観察してみましょう。
横から観ると、腕は身体の後ろには振れず、前にばかり振って歩いています。
この姿勢では横隔膜の前方の緊張があります。
 イメージ 9
 図:人体の構造と機能
良い本です。買いましょう。
 
 これはパーキンソン氏病の歩行姿勢
脳障害だけでなく、不良姿勢で顔つきも性格も変わって来ます。
 
 この件に関しては伊澤先生が研究されています。
メンタルクリニック 月下香庵 副院長
身体心理研究室 セラピールーム 「月夜の蛙」
 璃楽院 伊澤先生
 
 「吸気」を促すといっても技法がいくつかある。
①誰もが意図的に行う事が出来る胸式呼吸腹式呼吸
②意図的に出来ない身体リズムである第1次呼吸
 
イメージ 8
図:クラニオセイクラル・バイオダイナミクス
良い本です。買いましょう。
でももう絶版(泣)
 
②は難しいので簡略化して説明してみる。
左図の様に蝶形骨と後頭骨が広がったり縮んだりしている。
当然、硬膜で脊髄は保護されているから尾骨の終糸まで繋がり、馬尾靭帯となる。
 
つまり、硬膜での屈曲、伸展の動きも必要になってくるので仙骨の同調化必要!
これが頭蓋仙骨治療に基本である。
 
では①で言う呼吸障害では吸気で胸郭が広がるように横隔膜の柔軟性を回復したい。
このケースでは横隔膜前部線維の緊張が考えられるので、その部位を呼吸によって緩める方法がある。
 
技法
①側臥位で上になっている肋骨下部(横隔膜下部)にコンタクト。
②患者さんに腹式呼吸を行わせる。
③呼気の時に術者はコンタクトしている肋骨下部を臍に向かって押して行く。
④この動作を患者さんが苦しくなるまで行う。
⑤その後に2~3回ほど行わせて手を離す。
 
この④では肋骨下部が体幹の中心に向かって押し込まれるために腹式呼吸がとてもし辛くなります。
言わば、横隔膜の筋エネルギーテクニックです。
でも横隔膜は実際は筋肉ではないので、ちょっと違うかな?
それに関しては以前の「横隔膜の発生学」で書いていますから参考にしてね 
 
でも加減しないと肋骨折りますから…。その場合は自己責任になります <(_ _)>
 
詳しくはKOセミナーで;http://www.j-s-c.jp/kokuchi.html
 
上手く行くと;
①上半身の伸展位が伸びます。→腕が伸びる感じ。
②仰臥位で腰を持ち上げる動作がとても軽くなります。
③内臓の自動力が出てきます。
④横隔膜由来の腰痛が緩和します。
 
うおー、凄いですよ!
 
そう言えば、昨日、主訴が両手の正中神経領域が痺れるというお爺さんがみえました。
案の定、歩行で腕を後ろに振っていない前傾姿勢。
これで毎日1時間ウォーキングするらしい。→小胸筋も緊張するわなー。
 
治療後、喜んで帰ったな~ ○´∀`)ノ 
 
ん…ん…、主訴を治療するの忘れた  
今度やらせて頂きます <(_ _)>
 
……
 
ブログを書くとその手の患者さんが来ると書きました。
…来ました!
 
待合室で娘さんに連れられたお母さんが問診カードに記入中;
娘「お母さん、どこが痛いんだっけ」
母「指3本!」
私(ムヒッヒッ、ブログはまねき猫か~ )
 
治療終えた患者さんが出た後、治療室に入ってもらい問診。
既に頭の中では治療のシミュレーションが出来ているので 
 
私「どんな風なんですかね?」
母「右の中指から小指にかけて痺れています。手のひらも小指側だけ痺れます」
私(…しゃ、尺側神経かい!)
    気を取り直し
私「どんな時に痺れます?」
母「睡眠中だけ。夜中と朝方。今の時間帯(午後1時)は痺れません」
 
んっ、これは頸椎ではないな!→頸椎だったら重力が掛った姿勢で増悪するはず。
念のため →Adson's test陰性
望診で右第4肋骨付近(前面)が緊張している。
小指対立筋;2-(30%の筋力)、尺側手根屈筋4+(80%の筋力)
→右第4肋骨前面にTLさせて上記の筋力テストを行うと5+(100%)となる。
 
治療
ふくらばぎに接触して望診中;
母「あっ、何か腰からポキッと音がしました~」
私「あっそう」(私は腰は触っておりませんが…時々あります)
 
仰臥位になってもらい望診。
息苦しかったり動悸がしたりしませんか?と尋ねると「ため息が多い」との返事。
右第4肋骨前面が呼気出来ていない。
しかし、横隔膜と心臓(左室)の間で頭方への動きが欠如している方が気になる。
その部位をリコイル!
→この時、リコイルの技法に独特のトルクの掛け方が閃いたので使った!
詳しくはKOセミナーで 
 
これで対側の右第4肋骨前面が呼気出来るようになっていた!
勿論、小指対立筋と尺側手根屈筋の筋力テストも正常!
 
治療後
母「あ~気持ち良かった」とドアの外で娘に言っている。
私(…? 揉んだりしていませんが…)
 
結果は…夜間にならないと…分かりません <(_ _)>
 
 
 

次第にこのブログを読んでくださる方々が増えて参りました。
とても嬉しく思います。→クリックしても私にはお金は入りませんが…。
1日に2度、3度とクリックしてもらうと加筆修正などが分かります <(_ _)>
 
またブログ見て「KOセミナー」に参加したいという方から数名連絡を頂きました。
ヤッター、ブログを書き続けた甲斐があった~
イメージ 2
 
 
イメージ 1
ありがとうございます!
 
KOセミナーを来週に控え、パワーポイント作成に追われます!
従ってブログは手抜き状態は必至 
 
今回は本当に資料を少なくして実技を多くしたいと思っております。
今の時点で133枚 \(^o^)/ 
 →もう増やしたくないが多くのネタを分かり易くしたいため→増える(泣)
 
初回の「筋・筋膜」では驚愕の300枚 
よくやれたもんだな~。
 
 
さてブログ!
今日は何を書こうかな…。
頭がKOセミナーのパワーポイントに奪われている…。
 
私の脳は相手によって頭脳の機能が変化するように感じています。
例えば頭の良い人と会話していると私の頭もその話に沿うように知的レベルが上がって来るようです。
 
私がもう1つ会長をしている「九州カイロプラクティック同友会」では会員からは「海馬がやられて記憶力がなくなっている」と評判!
 
注:決して九州カイロプラクティック同友会の会員が頭が悪い!とは言っておりません。
 
会員「荒木先生、以前、言われていたスイッチングがどうしても取れない場合には第2胸     椎の修正で良かったんですよね」
私「…。…。そんな事言いましたかね?」
会員「うぷっ、言っておられましたよ!」
 
痴呆か…。
 
しかし、chiroさんと話をする時には特に頭の回転が良くなる。
これはchiroさんの誘導が上手いのだろうか?
それとも私の頭にテレパシーを送って刺激してもらっているのだろうか?
色々と考えた事があった。
 
そんな折、去年福岡で「第12回 日本カイロプラクティック徒手医学会」が開催されるにあたり、基調講演をお願いしている吉村惠先生に科学新聞社の齋藤信次社長と私がインタビューをしました。
 
九大医学部の名誉教授で世界的レベルの生理学博士であり、吉村先生がこのカイロプラクティック学会の前日にご講演された学会には4,000人集まっていたとの事。
 
日本カイロプラクティック徒手医学会: http://www.jsccnet.org/
 
読んでもらうと分かりますが(結構長い)…教授と話が出来ている!
普通では出て来ない内容がスラスラと出て来る!○´∀`)ノ
 
皆、医学部の名誉教授と話出来ます?
時間の関係で1時間でしたが、もっともっとお話させて頂きたい気分になりました。
とても謙虚な先生で、超一流の研究者という姿勢がひしひしと感じました!<(_ _)>
 
この様に、普段はあまり頭が冴えませんが、時と場合によっては冴える(笑)
でも良く忘れていますので、多分これが私の真の状態でしょう 
 
もう1つの熊澤孝朗先生のインタビュアーの守屋カイロプラクティックオフィスの守屋徹先生のインタビュー内容も凄いです。
 
この先生のブログを見られると分かりますが、この異常な博学さには脱帽です!
色々なジャンルについて書かれています。
特に「痛み学 NOTE」は必見です!
神経の圧迫で本当に痛みが起こるのか?」という事に付いて最新の情報を基に考察されております。
 
皆さん、生理学の本でも100%ではありません。
事実を知りましょう。
 
日本腰痛学会会長の「菊地臣一先生」が2年半ほど前のテレビ番組で「腰痛の15%の原因は分かりますが、後の85%は分かっていないのです」という内容の事を言われておりました。
 ここにも書いてあった:http://hernia-net.com/kiji/01.html
 
「えっ」と思うでしょ!
現在の科学はそんなものです。
その15%で問題を解決しようとするので無理が出て来る。
従って、MRIなどでヘルニアによる神経圧迫で疼痛が起こっているという説明は付かないのですよ!
  
この事に付いて守屋先生のブログで学説的に考察されています。
是非参考にされる事をお薦めいたします。
 
「椎間板ヘルニア」と診断された痛みが、皆さんが1回治療して無くなる事ってあるでしょ!
 患者さんに言わせりゃ;
「先生は神様や~」 となる。
 
でも髄核が凹んで神経圧迫が解除された訳ではありませんよね。
だから…威張るな
 
明日は呼吸での横隔膜の動きのロックを観察してみます。
お年寄りで指が痺れる手根管症候群って多くないですか~?イメージ 3
この場合、横隔膜を観て診ましょう 
 

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