3月6日「じみ勉」なるセミナーに参加しました!

講師はあの
「藤沢一裕 先生(アドバンス:藤沢徒手医学研究所)」!


藤沢先生と最初にお会いしたのは、
日本カイロプラクティック徒手医学会の学会賞授賞式でした。
恐らく20年ぐらい前だったと思います。

藤沢先生のブログはその頃から拝読していました。
しかし、内容が高度で知的でとても素晴らしく、
こんな先生がいるのか~と落胆した事が思い出されます。

それから私と同じ九州カイロプラクティック同友会の「進 先生」とのご縁もあって、
いくつかのセミナーを紹介されて、多くの事を学びましたm(__)m

藤沢先生と進先生は、沢山のセミナーに参加されてましたので、
色々なセミナー情報を教えて下さいました。

今考えると、1993年(平成5年)に開業して10年ぐらいたった頃だったので、
セミナーに行くには仕事休まなくてはいけないし、お金も掛かります。

しかし、寛解しない症例も多々ありましたので、
色々なセミナーに参加するようになりました。
その結果、今の私があるのですm(__)m

と言っても、私の施術レベルは30点ぐらいなので、
これからもっと先を目指して進もうと思いますm(__)m

話が長くなりましたが、
この「じみ勉」ですが、
筋肉の起始停止を理解することから始まります。
誠に地味です。

しかし案外と、うろ覚え的なところがあり、
起始停止の微妙な所を間違っておりました!
多くの先生もそうだと思います。
じみ勉に参加して、そう感じました。

私たちの業界には「トリガーポイント」というのがあります。
定義によると(トリガーポイントと筋肉連鎖より)、
「骨格筋や筋筋膜の緊張が亢進している線維束内で、かなり過敏になっている部位」
「トリガーポイントを触診すると痛む」
「トリガーポイントによって特有の関連痛や筋緊張(他の筋肉にも広がる)が起こるか、自律神経も反応することがある」
とあります。

つまり(筋骨格系の触診マニュアルより)、
「圧に対する感度が局所的に高い過敏性ポイントで、身体の他の部位に症状(通常は疼痛)を引き起こす」

例えば、坐骨神経痛というものがあります。
これは坐骨神経の走行に沿って痛みが出ているケースに付けられるみたいです。
その痛みの原因が「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」とされることが多いようです。

下の図のような痛みの範囲です。
小殿筋④

図:トリガーポイントと筋肉連鎖より
良い本です。買いましょう。


所が、トリガーポイントからすると、
この痛みは「小殿筋」にトリガーポイントがあると説明されています。
殿筋群の中で一番奥にあります。

藤沢先生によると、
表層の筋肉を処理していないと、深部は緩みにくいとの事でした。

確かに、今まで小殿筋をカウンターストレインみたいにやっても痛みは消失しにくかったな~
更に、大腿直筋の起始部は通常、
AIISと寛骨臼上縁となってますが、「第3頭」というのがあって、
それが小殿筋と腸骨大腿靭帯に癒合しているケースが多いらしいです。
第3頭の起始部が小殿筋ということです。

第3頭の参照:
https://forphysicaltherapist.com/254/
https://www.jusei-news.com/gakujutsu/feature/2019/08/20190801_01.html

ということは、
大腿直筋の第3頭にもアプローチする必要があるのでしょうね。
→今年1月の九州カイロプラクティック同友会の例会で解説しました(^O^)/

先述の坐骨神経痛に沿った痛みも小殿筋だけで解消されるとは思っていません。
小殿筋にトリガーポイントが発症する原因があると思います。
多くは足部を含む下肢の問題。
平衡機能の問題。
内臓問題。
などなど。

大腿外側皮神経の通る付近である鼠径部に痛みがあるケース。
股関節のつまりがあるケース。

このケースに多くある圧痛ポイントの1つに、
第3・4中足骨(底面)にある足底腱膜なのか短趾屈筋なのか虫様筋なのか分かりませんが、
そこに圧痛があります。
上手く圧痛が消えると、股関節周囲の緊張も変化しますので可動域も上がります。

足部は大事ですね。

この「じみ勉」の参加後に、自分で試してみました。
私は数年前から母趾のシビレ様の症状がありました。
通常は感じないのですが、触ると知覚鈍麻みたいな感じです。

そこで、長母趾屈筋と母趾外転筋を「じみ勉」で教えてもらった方法でアプローチすると、
段々と、その症状が明らかに薄くなって来ています!

後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋



母趾外転筋


図:
筋骨格系の触診マニュアルより
良い本です。買いましょう。

また、
丁度、セミナーを受けた翌日に、こういう症例もありました。
初老の女性が主訴であった腰痛は消失してましたが、
「小趾のタコが痛くて」とのこと。
観ると角質化した小指の爪ぐらいの大きさのタコがありました。
押すと激痛!
内反小趾に多いのですが、ほっておいたらまた腰痛が出る可能性が高いです。

そこで、
小趾外転筋をじみ勉で習った技法を10秒ほど行う。
私「どうですか」とタコを押す。
患「あ、痛くない!」
※内反小趾では立方骨を調整して外側アーチを作る事が必要です。


この「じみ勉」は超お勧めです!

元々、東京で行われていた「じみ勉」
進先生のお力添えで、現在九州(博多駅前)で開催されています!

4回目4月3日(日)脊柱   
5回目5月1日(日)上肢
 
場所:エイムアテインの博多駅前会議室
時間:9:30~16:45
受講費15000円

申込先:進先生
あと2回になりますが、理論が分かると使えますよ!
会場の人数制限の関係がありますので、参加希望の方は1日も早く申し込んで下さい。

完。