前回の左側肘関節内側側副靭帯部分断裂。
前回の1週間後に来院。
完全な伸展・屈曲が出来ないとの事。
 →伸展は+20度ぐらい(正常は0度~-5度)。
 →屈曲は135度ぐらい(正常は150度)
この間、病院からは「後、2週間は運動を控えるように」との事でした。
 →医師からは肘は触られず、問診のみだったそうです。

立位で他動伸展させて抵抗のラインを観る( 一一)
 →肘内側から出発して身体の周り(皮膚)を右周りと左周りで追いかける。
 →左大腿筋膜張筋中間部で止まる。
 →そこを手で擦過する。
 →完全に伸展しました。
 →本人と親が笑う。

同様に、他動屈曲させて
抵抗のラインを観る( 一一)
 →同じく、
肘内側から出発して身体の周り(皮膚)を右周りと左周りで追いかける。
 →今度は対側の右大腿外側回旋動脈で止まる。
 →動脈を手で少し伸ばす。
 →完全に屈曲しました。
 →指先が肩に余裕で着きます。
 →本人と親が笑う。

仰臥位で再検査。
伸展は大丈夫だが、屈曲で少しまだ痛むという。
鎖骨下動脈、胸肩峰動脈、上腕動脈、尺骨動脈を軽く伸張します。
 →屈曲での痛みは消失しました。

考察
動脈の問題で可動性が低下することは多々あります。
筋肉、靭帯、関節にアプローチしてもまだ解決しないときは、
動脈を観ることで案外と解消されることは多いです。
 →来週の九州カイロプラクティック同友会の例会では動脈シリーズを行います。
 →下肢が分かりやすいので、今回は下肢から。

この「抵抗のライン」は身体の外周だけにあることは無く。
腹側と背側にあることも多いです。
主には肋骨です。

勿論、医師が言われるように、
急激な運動は控えるように告げることは大事。

完。