フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

2012年11月

 
お知らせ~
 
論文作成、セミナー資料作成など多忙につき、
ブログは不定期に致します。
 
毎日閲覧して頂く方、すみません。
でも時々観て下さいね ○´∀`)ノ
 
 
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髄液が漏れて髄液圧が低くなる病態です。
先週・今週と2人みえました。
そんなに頻繁に遭遇するものなのかな
 
昨日みえた方は平成14年の徒手医学会で発表したものと同じようなケースでした。
頭痛のために髄液検査をし、その後に更に酷い頭痛にみまわれた症例です。
 


症例;61歳 女性 主婦(平成24年11月26日)
主訴;頭痛、睡眠障害
現病歴;11月14日早朝3時に後頭部痛で眼が覚め、嘔吐した(頭痛は寛解しない)
     当日髄液検査を受けて4時間臥床(仰臥位)にて安静。
     その後に車で帰る途中、両手足がシビレて嘔吐 →4日間入院。
     前頭部痛が3日目に消失したので退院。
     かなり以前から、寝つきが悪く、昼間も眠い。
     既往歴;今年1月に内痔核手術。
所見;髄液検査正常
    左短上肢-2cm
    マイグネ・テスト陰性、Wright’s test陰性
 
施療
左肺静脈リコイル
左第4肋骨(吸気障害)
S状結腸
硬膜静脈洞の解放
前頭骨+鼻骨(左篩骨)
酸素濃度;右指98%、左指99%
 
考察
特発性の目覚め型頭痛はとても危険です。
禁忌症にもなりかねません。
目覚め方は脳腫瘍に多いですね。
くも膜下出血は特発性ピーク型です
 
来院時には頭痛も酷くなく、主に睡眠障害をアプローチしました。
胸郭の問題を解放すると次第に睡眠障害が寛解して行く事が多いです。
 
さて気になる髄液検査後の頭痛。
この方は病院でくも膜下出血を疑われ髄液検査をされ、結果は陰性でした。
この検査は後の注意事項があります。
この患者さんの場合と比較してみます。
①腰椎穿刺後は頭を低くして、髄液の漏出を防ぐために腹臥位とする。
 少なくとも30分は安静にして、その後に仰臥位で2~3時間臥床させる。
初めから仰臥位で4時間寝ていた。
→その後に車で帰宅中に両手足が痺れて嘔吐。
→Uターンして3日間入院。
 
②入院中は1日に1.5~2リットルの水分摂取。
 →点滴2本。
 
どうですかね?
この髄液検査後には安静が十分でない為に脳圧低下による頭痛がを引き起こす事が多いとされています。
 
起立性頭痛です。
ここの医師によると100人に1人fぐらい髄液検査後に頭痛を起すと言われたとの事。
 
立ち上がった時に重力で脳が下がると脳の硬膜が引っ張られ疼痛を引き起こします。
だからこの患者さんは大脳鎌の付着部である前頭部(篩骨)が痛かったのだと思われます。
 
頭痛を感じさせる場所;
硬膜
鞍隔膜
太い血管(動脈・静脈)
したがって脳自体は痛みを感じる受容器を持ってないので痛みは感じません。
 
脳圧は非常に大事。
 

昨日ラルゴさんから「頭蓋模型」が届きました!
 
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マグネット式
22分割
 
 
組み立てにどれくらい掛るのか…
 
説明書観ないで挑戦  <(`^´)>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結果:
1回目12分50秒 (笑) 左↓
 
2回目:2分51秒 右→
 これでも遅いですわ(泣)
練習しないと!
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何が戸惑ったか!
 
鼻腔ですよ!
 
篩骨
鋤骨
涙骨
下鼻甲介
硬口蓋
 
勉強になりました<(_ _)>
 
篩骨、鋤骨の動きが悪くなるとドエライ事になります。
頭痛、めまい…もうフラフラです (@_@)
 
昔、祖母に何度も「鼻周りは触るな!」と叱られていました。
経絡の本に「鼻毛は切るのは良いが抜くと肺を傷つける」と書いてあった.。
 
 
 さて、先日のKOセミナーでも解説しましたが、「圧力」です。
身体は圧力の変動で色々な症状が出ます。
 
腹腔内圧に異常が出ると腰痛がよく起ります。
胸腔内圧に異常が出ると苦しさや肩こりがよく起ります。
頭蓋内圧に異常が出ると頭痛やめまいが起ります。
 
これは四肢でも同じ事。

症例;左肩関節の外転障害
 
肩関節を外から内に圧力を掛けると右肩関節は抵抗が強く、左肩関節は弱い。
そこにオクファブリック製、通商「坂田商店」のパワークッションを使って観ます。
今回使うのは「黒色が硬いクッション、黄色が柔らかいクッション」です。
 
最初、抵抗の強い左肩に硬いクッション、右に柔らかいクッションを当てます。
患者さんは強い違和感を訴えます。
 →これは内圧の中心軸を歪ませる事になります。
次に柔らかいクッションを抵抗の強い左肩に当てます。
 →左右が均衡化して中心が安定します。
 
当てた瞬間から組織が動き出し、暫くすると硬い組織は弛緩して行きます。
 
You Tube に載せました。
コレ↓
 
 
施療後の状態;観れる人には分かります(笑)
左肩関節から右側頭部(頭頂部)にかけて圧がまだ抜けていません。
右鎖骨の動きが悪く、右肩関節前面から左股関節にかけて圧がまだ抜けていません。
 
 
皆さんはオクファブリックのクッションをどう使ってます?
枕ですか?
 
以前、坂田先生に何か色々と使い方があれば、教えて下さいと言われていたので、
皆さんの参考になれば幸いです <(_ _)>
 
重要
今日の左右異なる圧力へのアプローチ非常に大事です。
私の施療はこれだけと言っても過言ではありません。
 →本当!
 
自分の手が左右同じ圧の人はそんなに居ないはず!
左右同じならば自然に当てると反応するでしょう。
でも我々は無理。
どうしたら左右の圧が同じになるか?
超スーパーサイヤ人先生はこの左右の圧が同じになる様に訓練されていました。
想像するだけで…出来ない(゜o゜)
自分で工夫してくださいm(__)m
 
自分の手の圧は左右違うので、それを知って患者さんの身体を触りましょう。
これが今日言いたかった事です。

お尋ね
本日「脳脊髄液減少症」の方がお見えになりました。
ブラッドパッチを3回受けておられました。
どなたのご紹介でしたでしょうか?
お心当たりの方はご一報頂けますと幸いです。
取り急ぎ御礼申し上げます。

KOセミナーの地獄部屋では飲んでいるグラスが減ると誰かが継いでくれます<(`^´)>
 
誰「先生、お継ぎしましょう!」
私「おっ、ありがとう」
誰「どんなに作りましょうか?」
私「水割!」
誰「何対何に割りましょうか?」
私「5:5」
誰「はい、分かりました~♪」
 
…これ5:5か?
 
聞き直す力も無く、
飲みながら色々と教えていると、
 →私はだ~れ?モードになります。
記憶が無い。 
 
翌日、
誰「先生、昨日はありがとうございました。また教えて下さい」
私「何かしたかん?」
誰「へぇっ!」
私「何かしたかん?」
誰「もう、先生~、こうやって、こうやる。って教えてくれましたやん」
私「そんなことした事が無い。それ俺じゃない」
誰「だって言ってたじゃないえですか!」
私「そんな事(技法)しらないし、使った事ないし~」
誰「…」
私「じゃあ、また」
 
私が知らない事をすらすらとやってのけるのは誰だ?
誰が乗り移っているのか?
 
地獄部屋はこんな具合。
だからお得!
そこにいない誰かが教えてくれると言う奇妙な部屋。
 
でも福造にはつかまるな!(笑)
 
そろそろ地獄部屋での飲酒は止めようと思っていますが。
出来るか!?
 
後日部屋に居た人から耳にした情報。
参「先生あれ、薄めてなかったです ストレートですよ!」
私「…」(どうりで)
 
ストレートは気づいた人が誰か薄めてね<(_ _)>
 


 感違い。
 
そう。
よくあること。
 
先ほどの地獄部屋みたいに、焼酎を薄めているかどうかも分からない。
 
というか、脳が慣れてしまって判断が出来ない状態。
これがミスを犯す!
 
逆流性食道炎は胃酸が食道に上がって来て、食道壁を酸が刺激するために咳が出ます。
特に仰臥位になっていると胃と食道が水平になり、胃酸が上がってきやすい。
するとジワジワと食道に上がって来た酸は朝方に刺激性を発して咳を誘発します。
 →食道が炎症を起す
 
従って朝型の咳は「逆流性食道炎」を疑います。
 
でその処方は「胃酸を抑える薬」…?
胃酸を薄めるということ
 
イヤイヤ
胃が横隔膜を乗り越えて(裂孔ヘルニア)胸腔内に入り込んだために胃酸が食道に上がって来ている訳ですよ。
 
その胃を横隔膜の下に下げないと!
 →それ、薬で下がりますか?
 →無理(笑)
 →医師はこの病態を薬で治るとは思っていません。
 →タダ単に症状(咳)を抑えるだけという認識です。
 
手技療法には胃を下げる技法が有ります。
何例も解消してきました。
これは我々が刺激を入れることで患者さんの腹腔内で変化が生じます。
 
軽い方で1回。
2~3回で大抵はこの症状が治まります。
 
でも風邪でもないのに長期間に渡り咳が続くのを全部「逆流性食道炎」で判断しない事!

症例;60歳 女性 主婦 (平成24年11月16日)
主訴;喘息、母趾がつる
現病歴;3年前から咳が出る(朝型では無い)。
所見;X線とCTに異常は無いが半年前に逆流性食道炎と診断される。
    夏ごろから朝型に両側の母趾がつる(内側と底面に広がる)
    夜間尿1回、寝つきが悪い。血圧正常。
    食欲が少ない(胃酸が上がってくる)
内服;制酸剤
 
施療
両後脛骨動脈リコイル。
左肺動脈・静脈リコイル。
左上葉の自動運動の誘発。
胃+T5コンタクトで穏やかな波が組織に伝わるまで待つ。
 
2回目(4日後)
咳が激減!殆ど出なかった(家族もそう言う)
今朝方に母趾はつった。
左前脛骨筋に2点タッチ
 →筋緊張消失
横隔膜を前後で挟んで波を待つ。
胸骨を前後で挟んで波を待つ。
 
考察
この咳は胃酸のせいですか?
初回に胃の位置を観たら下がっていた。
どちらかというと食道が下に引かれている感じ。
胸骨の裏にある左肺動脈・静脈のテンションが高い。
それと左肺の上葉の可動性が乏しい。
 
寝つきが悪い人の特徴は胸骨と肋骨の可動性の欠如
胸郭は肺臓と心臓が入っているので生命に大事な循環器を守っています。
でももしその胸郭に捻じれが生じて胸腔内圧の歪みが生じたら…
脳は生きるために心拍数と呼吸数を上げるでしょう。
だから寝ようとしても脳は興奮していますから寝付けない。
 
この様な事から、胸腔内圧の処置を考えました。
 
アルコールも胃酸も薄めると楽。
でも根源を探さないと何年も苦しみます。
 
何が問題を起しているのか?
 
薄っぺらい勘で診断しては患者さんが可哀想。
観て、
触って、
検査をして、
総合的に施療法を考えましょう。

KOセミナーの前日に講師陣が集まり打合せでした!
…打合せした?(笑)
 
講師の阿知波先生と私、それと副会長だけで良いはずなのですが…
薩摩おごじょ2人、仙台からマッキー1人、
 
そして
名古屋からこの人 ↓
 
イメージ 1
 
 
何故、来た?
 
この写真からして
私が目当てだったのか
 
 
私は酔い疲れて寝ています。
これ「夜這い」でしょ?
 
やめてよ~
 
 
 
 
 
 
 
 
エスカレートして行きます。
 
イメージ 2
 
 
 
 私
笑っているのではありません。
寝ています。
 
そして多分
苦しんでいる…
 
 
 
 だからやめて~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
終いには ↓
 
イメージ 3
 
 
 
 福造
やめろー
 
 福造とは;サリーブログ
 
 
 
 少し名誉の為に;
 この福造先生は、約20年前は一度に4人ベッドに並べて施療してました。
 
今はどんな施療なのか?
 
 
 
 
 
 

 この様に、私には仲間が居てくれます。
こちらから押しかける事もありました。
 
今が有るのは仲間のお陰!
KOセミナーで言う「
 
懇親会と地獄部屋はとても大事!
 
この絆がないとこれから大変です。
1人で生きて行けるのか?
 
ん~
無理でしょうね。
 

 
人の為に生きる
という気持ちで生きている人が私の周りにいらっしゃいます。
 
超スーパーサイヤ人になっても「これからも人の為に修行する」と…。
いや、ビックリしました。
 
師匠も師匠で「感謝、感謝」のお方ですし…
 
私が目標にする方々は凄いです。
 
こういう方々が身近にいらっしゃると何とも安心して生きて行けます。
 
ありがとうございます。

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