「観たら分かる」なんて、憧れますよね。
初めからそう分かる人もいます。
昔、解剖学を知らないのに、人を観ると骨や内臓が透けて見えるロシアの少女がいました。
この人のここはこうなっている。と図を書くんですね。
すると内臓の異変が当たるんですね。
内臓の位置が先天的に右左入れ違っている人も透視するんです。
全て当たり
その子は大きくなったら医師になると言っていました。
その能力が消えないと良いですね○´∀`)ノ
この子の場合は特殊能力。
皆にあるとは思えません。
ではどうしたら観えるようになるか?
私の場合は解剖書と触診を照らし合わせる方法。
例えば右足関節を捻挫した人が来たとします。
左足関節が問題ない状態と仮定して触り比べます。
20年前には1人の患者さんに1時間掛けて施療してました。
半分が触診の比較(笑)
すると患者さんから「あそこは頭のてっぺんから、つま先まで全部観てくれる」と評判が立ち始めました!
こうして年月が過ぎ、次第に異常個所が触診で分かるようになってきました。
更に年月が過ぎ、沢山の解剖書買いあさり、イメージを詰め込みました。
そして更に年月が過ぎ、数年前からある程度身体内が透けて見えるようになってきました。
でもまだある程度ですけど…。
昨日も、
私「あ、胃壁が荒れてる。お腹が痛くなる事ないですか?」
患「へっ、そうなんです!先週病院で胃炎が見つかって胃薬飲んでます」
この方、問診の検査項目にその事は書いておりません。
観たら小弯部の内壁が分厚くなってビロビロ(笑)
一応、消しときましたけど<(_ _)>
さて、一昨日書いた「四肢の牽引・圧迫検査 」
あれは初級編。
この検査は、身体の固着箇所を観ただけでは分からない人向けです。
ですから、これを取得すると、観ただけでどこがおかしい所なのかが分かってきます。
もう一度書いときます。
四肢の牽引・圧迫検査(初級編)
脚の牽引検査
①両方の足首を把握する。
②術者は上半身を後方へ倒して、その体重で両脚を軽く牽引する。
③組織が一旦止まる所があるので、そこでホールド。
④そこから更に牽引して左右の脚の抵抗感を観る。
⑤膝関節→股関節→腹部→横隔膜→胸郭上口→頚部→頭部まで。
⑥これで引っかかる部位を検出する。
脚の圧迫検査
①足底に母指を置いて足部を把握する。
②両脚の長軸に沿って左右に同時に圧を掛けて行く。
③組織が一旦止まる所があるので、そこでホールド。
④そこから更に圧迫して左右の脚の抵抗感を観る。
⑤膝関節→股関節→腹部→横隔膜→胸郭上口→頚部→頭部まで。
⑥これで引っかかる部位を検出する。
㊟:牽引も圧迫も1回ではなく、数回行って初めて抵抗を感じる事が多い。
腕の牽引検査
①両手首を把握する。
②術者は上半身を後方へ倒して、その体重で両腕を軽く牽引する。
③組織が一旦止まる所があるので、そこでホールド。
④そこから更に牽引して左右の腕の抵抗感を観る。
⑤肩関節→胸郭→横隔膜→腹部→骨盤→脚まで。
⑥これで引っかかる部位を検出する。
腕の圧迫検査
①万歳させて肘関節を曲げ、両肘を把握する。
→患者の肘関節を屈曲して手は頭部の上あたりに位置する。
②肘頭部から圧を掛けて行く。
→大抵は肩甲上腕関節部で抵抗が出る。
四肢の牽引・圧迫検査(中級編)
今日は中級編。
何が違うか?
やり方は同じ <(_ _)>
追加することは、テンションが止まった所から、身体をグルリと1周眼でなぞる。
股関節前面で抵抗→腹部→横隔膜→胸郭上口→頚部→頭部
ここから、そして今度は逆回りで1周。
後頭部 →背部 →臀部 →股関節 →膝窩 →下腿後面 →足関節 →下腿前面 →膝関節 →股関節。
そして逆回りもします。
すると、抵抗のある股関節抵抗とは別の個所に抵抗感があることが多いです。
そこを解放すると股関節の抵抗が消失もしくは緩和されます。
もし、股関節でしか抵抗が見いだせなかった場合は股関節が問題です。
でもあまりそういうケースはありません。
臨床で「腰痛がある人」を検査したとしましょう。
圧迫検査で、足を頭方へ押しても股関節で抵抗があり、骨盤が頭方へ動かないケース。
グルッと1周したら足関節で抵抗。
足関節を詳しく観ると踵骨の後方変位。
それをリリースすると、圧迫検査での股関節の抵抗が消失します。
すると腰痛が解消・緩和されるというシナリオです。
クロスラインもあります。
→右脚 →左肩までなど。
例えば実例を挙げて。
「病院で坐骨神経痛と診断された左殿部痛」
左脚の圧迫検査で左股関節で抵抗。
→左骨盤がゆらゆらと動きません。
→しかし左足関節にも抵抗があるので検査すると内反に可動制限。
右腕の牽引検査でクロスライン上にあるS状結腸で抵抗。
→しかしその抵抗をで眼で追うと左足関節にも固着あり。
確認の為に胸郭上口を足方へ圧迫検査。
→僧帽筋を把握して左肋骨を押し下げる。
→S状結腸で停止。
S状結腸間膜を膝を抱えてリリース。
→左大腿筋膜張筋の圧痛消失と筋力正常になる。
→左足関節の内反制限なし。
施療が終わって足踏みさせると、左脚が異常に軽い。
勿論、左殿部痛はありません。
牽引検査のコツ
この検査で四肢を引っ張っぱると衣服にシワが寄りますよね。
最初は、それを追うだけです。
何度もやっているとイメージで身体の裏側の衣服のシワが止まっている所も感じられてきます。
そこが抵抗のある場所。
コツは:
最初両手で脚(腕)を左右同じ圧で背中に体重を掛けて、組織の遊びを取り、
最初に現れる抵抗する領域まで軽く引く事!
その後に、片側ずつ牽引して左右差を感じる事。
ゆっくり牽引しないと出てきません。
分からない時には何度か引いていると、次第にロックが掛かってきます。
圧迫検査のコツ
身体は70%ほどが水分。
圧を掛けた時に水面に立ち上がる波をイメージして追う事!
→風呂場の水面を手で押すと出てくる波の感じ。
その波がせき止められる部位が抵抗のある場所。
コツは:
最初両手で脚(腕)を左右同じ圧で背中に体重を掛けて、組織の遊びを取り、
最初に現れる抵抗する領域まで軽く押す事!
その後に、片側ずつ押して左右差を感じる事。
ゆっくり押さないと出てきません
→足底の押す場所で抵抗の出方が変わるので、これは自分で模索してください。
分からない時には何度か押していると、次第にロックが掛かってきます。
ここからは閲覧注意!
責任は持てません<(_ _)>
でも誰にでも出来るようになりますから ○´∀`)ノ
長年やっていると、
次第に自分が行っている動作がイメージで脳にフードバックするようになります。
すると、
①牽引も押圧も捜査しないで、手を置いただけで分かるようになります。
→手を置く事は「圧」が掛かりますが、触って吸引するイメージでやると牽引となります!
月日(年月)が経ち;
②手を置かないでも、術者のイメージで体全体で押したり引いたりするイメージを行う。
するとそのイメージのラインの流れが止まる所がおかしい所です。
この様に、自分の身体で何をしているか?
これが分からないと施療できません。
我々は手技療法家です。
手当ですから当然、圧が掛かります。
でもね、
押しているようだけど引いている。
手を使っているように見えても、実際は手を使っていない。色々と領域が広がって行きますね。
観方が変わると効果も変わります。
あ、違った!
こっちか、