手
そう「手」である。
ヒトと他の哺乳類を区別するのには「手」を観察すると分かる。
ヒトに近いサルでもヒトと同じようには親指が動かない。
ヒトの母指球には4種類の筋肉が付く。
だから器用なのである。
年末に書いた徒手医学会への投稿論文。
「手」についての沢山の参考文献を買いました。
その中にあった
「ヒトのなかの魚、魚のかなのヒト」
論文には引用しなかったが、実に面白い。
偉大な解剖学者であるサー・リチャード・オーウェン。
彼が発見した様子を描いたところに「手の進化の証拠を掴む」というのがある。
以下は引用です。
例えば、献体を解剖したとしよう。
胆嚢が現れた。
それを解剖室から出して、道端に置いたとしよう。
それが一体ヒトのものかどうか…分かるだろうか?
しかし、手は違う。
子供でも、一目でヒトのものだと分かるだろう。
動物によって動きや見た目は違うけど、
ヒトとの違いは、
「手と踝(くるぶし)、指を形成している骨の数の違いだけである」
オーウェンは人間の腕と脚、手と足が、ヒトを超えた大きな1つの図式にあてはまることを発見した。
それは、
上腕に1本の骨、
前腕に2本の骨、
手関節に9個の小さな骨、
5本の指を構成する一連の帽状の骨
つまり、
「1個の骨と2個の骨、そして多数の骨の塊と5本の指」
これが四肢の構造である。
図:ヒトのなかの魚 魚のなかのヒト
良い本です。買いましょう。
両生類は胸を地面から浮かすことができる。
→つまり、腕立て伏せ。
ところが魚である「ティクターリク」は腕立て伏せができたという。
何故、必要だったか?
それは食うか、食われるか。
水中にいた敵から陸へ逃げた結果らしい。
そこから両生類→哺乳類へと進化していく。
すなわち、
「私たちの上腕、前腕、手首や掌さえ持つことになった最古の動物は、鱗と鰭膜を持っていた」
そして、その動物は魚だった。
しかし、ティクターリクは文字を書いたり、ボールも投げれない。
それが出来るには前腕の回旋が必要である。
上腕骨の遠位端はボール状になっている。
そこに頭骨が面して回旋が可能になる。
両生類と爬虫類の上腕骨の末端はボール状でヒトと似てくる。
解剖図で身体の正面図を観てほしい。
前腕は回外して掌は正面を向いている。
これは魚を腹側から観た絵ということになる。
この本には手だけではなく、
脚
歯
におい
視覚
耳
など
色々と書かれているが、まだ眼を通しておりません( ̄O ̄)
でもとても楽しみな一冊。
あ、この本
ベストセラーだったよ。
安いのと高いのがある(笑)
このように解剖学の世界では「魚」を基本系にしているようだ。
私がセミナーの冒頭に前腕の回内の制限に対して、
軽いタッチで瞬時に解消させることを良くする。
大抵の人は右前腕に回内制限がある。
半魚人だ(笑)
だから、それをヒトに戻して講義を行う(笑)
ちゃんと意味があるのである。
以前、ト○DOのオステオパシーのセミナーで、
ト○先生から頭蓋を触られた、
ト○先生は:
ト「あなたは昔、格闘技かなんかやっていましたか?」
私「はい」
ト「人を殴るようなことはあまり良いとは思わない」
と言いました。
それから通訳の人にコチョコチョと小さな声で話しかけていました。
その直後に通訳の方が突然泣き出しました。
何だったのだろうか?
ティクターリクは生きるために襲い掛かる敵から陸に逃げてきました。
その結果
我々ヒトに進化することができました。
肉食の生物から逃げた結果、
我々が生まれたんです。
今のご時世。
世界中のどこかで喧嘩、
そしてそれが大きくなって戦争。
ヒトは魚に戻ったのか?
手は人を攻撃するために進化したのではない。
身を守り、生活するために出来上がったもの。
そして
人を救うために進化して生まれたもの。
間違ってはいけないと思う。
この意味は
悪魔に届くだろうか…
もう
やめてくれ
この出先は不明。
すみません。