私の所には中学生・高校生の部活で頑張っている子供たちが多い。
特に強い学校の部活はケガしても休むことはままならない。
学生の部活は大変だ。
以前から何回も書いたことだが、
当初は監督やコーチに対して反感を強く持っておりました。
ケガしても病院などの医療機関で治療を行うことさえも許してもらえない学校もある。
そうこうしている内に、歩くことやボールを投げることさえも出来なくなり、
メンバーから離脱。
主力選手が鍛われるので、
その分、彼ら(:彼女ら)がケガして離脱。
一転して弱輩チームに成り下がる。
あるバスケチームなんかは、
5人のレギュラーから3人がケガで離脱。
試合はボロボロ。
折角、試合に向けて厳しい練習をしてきて、
試合直前にケガ。
…泣く。
しかし、最近では、
故障が相次ぐので練習時間を短めにする所も増えた。
→終わってから施療に行ける。
地元の学校ならまだしも、
他県から私の研究所まで来るには時間が掛かる。
夜10時ぐらいからしか予約が取れない子供もいる。
施療後はそれから家に帰るのだから親も大変。
翌朝は始発電車に乗って早朝練習。
母親は弁当も作らねばならない。
そんな、こんなで
いち早く症状を解消させないと、可愛そう。
症例(8401):高校生 女子 バスケットボール部 (初診平成26年4月23日)
主訴:右肩関節痛
現病歴:10日前の試合中に相手の身体が右肩に強く当たった後から疼痛。
所見:病院でのMRI検査の結果は「関節唇損傷の疑い」で3週間固定。
肩関節屈曲120度。右前鋸筋力4+。左長腓骨筋力4+。
施療:
左腓骨骨内のベクトル調整。
→右肩関節屈曲145度となる。
サザーランド・タッチで右上部・中部と左下部の胸郭の可動性を調整。
→右前鋸筋力正常となる。
S状結腸。
両脚の軸の調整。
2回目(4日後)
90%の動きが出来ているという。
右肩90度屈曲して肩関節外旋90度で棘下筋部に疼痛。
右上腕三頭筋を新調させると疼痛。
→右大胸筋と右棘下筋にカウンター・ストレイン。
→可動時の疼痛激減。
右肩関節8字モビリゼイション。
→抵抗のある角度で右骨頭にアクティ・ベーター刺激。
左大腿部上1/3と下腿部1/2の内圧調整。
この時に昔から右内踝下部に疼痛があると言う。
左足関節からリリースでOK。
3回目(9日後)
試合には出たがチームは負けた。
試合では痛くないがジョギングで右少し痛む。
自転車をこぐと昔から右膝が痛むと言う。
右肩90度屈曲して肩関節外旋90度で肩関節前面に疼痛。
→イメージで肩甲下角を内側から外側へ誘導するとOK。
胆嚢と右T4横突起へタッチ。
→膝窩筋力4+から正常。
盲部タッチ。
→大腿筋膜張筋力4-から正常。
施療後は右肩関節をブンブンと回せる。
考察:
打撲による肩関節周囲の筋群のトーヌス異常だと思いますけど…。
医師からは「関節に水が溜まっているから3週間固定」と言われたとのこと。
MRIで観えたんでしょうね。
来院時には観たこともない高価そうな三角帯の装具で固定さていました。
こんな感じ ↓
3週間固定していたら試合にが出れない。
自分は3年生レギュラーなのでどうしても出たい。
結果は負けた。
→ケガが多い3年生が1人しか出ていない。他は1年生。
→本人も途中交代。
何とも悔しい試合だったと思います。
施療中に「昔から」という言葉が幾度か出ていますね。
ケガが多いんです。
しかも施療していない。
していても寛解していない。
私の所に来るレギュラー達の中で、
いつも試合のメンバーで活躍している子供は、
故障が少ない!
だから試合に出れる。
グキッと捻挫してもその後があまり痛まない。
羨ましいですな~
まあ、作りが違うのか?
痛みの域値が高いのか?
でもちょっとした外傷や捻挫でも、
私の所に来てメンテしている子がレギュラーに多いですね。
健康管理は大事。
さて、その子が試合に出ている姿を観た他校生がビックリ!
「あっ、出ている…なんで~!?」
彼女らは中学時代が同じ部員で、
彼女が試合で痛めて三角帯で腕を吊っている事を知っている。
だから驚いたということらしい(笑)
今回の患者さんが、その他校生を紹介してくれましたm(_ _)m
医師の診断は「中足骨と腰部の疲労骨折の疑い」
昨日来院しました。
その結果は…
来週ブログに書きます(笑)