フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

2015年02月

昨日ようやくKOセミナーの資料が完成!(^o^)/
PCから「宅ふぁいる」で講師へ送る。

今は便利ですね!
昔はパワーポイントファイルをCDに落として郵送~
名古屋まで超特急でも2日間掛かっていた。
今では数10秒!
しかも無料~(^o^)/

1週間前から出来た!と思って安堵していたら…
色々と講義したいことが出てくる(¬_¬)

作り過ぎても時間が足らないし…
印刷も大変だし…

でも作った( ̄O ̄)

もう1人の講師の高橋先生のファイルと合わせたら…
226枚になった! ((ΦωΦ))

JSCの資料は1ページ当たりスライド2枚。
しかもは片面擦り(笑)
となると133枚!

参考書籍は14冊。
皆さん買ってね(笑)

来週のKOセミナー(上肢編)は濃いよ~
しかも「Vol 1 」とは内容が大幅に違います!

ブログを休んでいるときに沢山の臨床ケースを体験しました!
溜まっているけど、昔からブログを読んでいる先生方には…ありきたり(笑)

為になるのを少しずつ書いていきますね。

まず「禁忌症」を疑うケース。
「目覚め型頭痛」!

これは脳圧が上がったために起こる症状。
つまり
①腫瘍によって脳が変形したために架橋静脈が引っ張られるからです!
②寝ていると脳脊髄液は頭部にも上がって来ます。
③次第に頭蓋内圧が高まり、静脈が牽引されます。
④その痛覚で痛みを感じて眼が覚めます。
⑤起き上がると脳脊髄液は足方へ下がるので頭痛が緩和して来ます。


この後に、沢山書いたんですが…
図も入れたんですが…

更新すると…消える(笑)
1時間格闘も改善されず(≧д≦)

気を取り直して( ̄O ̄)
症例に行きま~す。

症例:50代 女性(8592) 初診平成27年2月12日
主訴:頭痛、食後の咳
現病歴:2年ほど前から右後頭部の痛みで目が覚める。
 食後に咳が出る。

所見:頭部MRI異常なし。
24歳の時に逆流性食道炎と診断される
 後頭骨とC1が右回旋不良。

施療
足から身体全体を把握する。
肩から内臓全体を把握する。
左T5横突起と左足三里タッチ
 →胃の修正
蝶形後頭底の修正
 →右蝶形骨ロックしていた。
胸骨下1/3部に圧痛
 →圧痛部とT3(食道)タッチ。

考察
2回目になる6日後の施療時にはすべての症状が消失していましたので終了。
この方は現在施療している患者さんの友人。
施療中の患者さんが:
「肝機能が正常になった」
「胆石が消えた」
「腎結石が消えた」
という病院の検査結果に興味を持って付き添いで来院。
 →私の施療でそれらが改善されたかは不明(笑)

今日のお勉強

※目覚め型頭痛を全て脳腫瘍と決めつけてはいけない。
転移性腫瘍は一次性(脳)腫瘍よりも7倍多い。
既存の癌の無い場合には、頭蓋内腫瘍は比較的まれ。
脳腫瘍111人に頭痛が48%、目覚め型頭痛が僅か17%だった(文献より)。
 
①癌があるか?⇒転移性の脳腫瘍
②麻痺や痙攣があるか?⇒神経障害の有無
③薬物(アルコール、カフェイン、一酸化炭素中毒)からの離脱時
 →コーヒを飲む頻度が少ない休日に発症するか? ⇒カフェイン離脱
④閉塞性睡眠時無呼吸
 →閉塞性睡眠時無呼吸か?⇒イビキ、昼間眠い
⑤夜間低血糖でも起こる。
 →夜間低血糖⇒薬物や食事が最近変わった糖尿病で最もよく見られる
 




先日は埼玉でのPTセミナーでした。

資料が多すぎて講義が…はしょり、はしょり m(_ _)m

今回は末梢神経(上肢編)
肩関節、肘関節、手関節。

といっても「胸郭」は外せません。
体幹が安定していないと腕は上手く動きません。

初参加者の1人に
「右腕で物を持ち上げる時(肘屈曲)、肘が体幹にくっつけないと上手く力が入らない」

さてポイントはどこでしょう?
どこか腕の筋肉の麻痺ですか?
観て直ぐ分かります(笑)

私「あ~外腹斜筋が弱いな~」
参「へっ?」

ペアの森○先生は何度も私のセミナーに来てくれていたので、
右外腹斜筋にタッチで筋力を正常化させてもらう。
3秒もかからない。
 →上手く使えているので嬉しく思った!

私「どう?」
参「あ!力が入ります!」

当然です(^o^)/

といようにテーマは局部ですが、施療は局部ではいけませんね。

症例:小学生 男子 8562) 平成27年2月17日再診
主訴:右足の捻挫
現病歴:昨日、友人をよけようとして右足関節を捻挫
既往歴:小3で左外踝骨折と左小指骨折、小4で右外踝骨折。
所見:爪先でプッシュオフ出来ず、踵で歩いている。
足尾背屈I位で腫脹なし。
仰臥位で右足関節が90度屈曲位になっており、少しでも底屈させると痛む。

施療
右足背に手を置く。
 →背屈した足がピクンピクンと底屈しだす(笑)
私「どう足が動いているの分かる?」
患「はい(笑)」

左右差がなくなり歩行させるとまだ痛みが変わらないという Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

おかしいな~
外顆の圧痛部をたどって行くと「左顎舌骨筋」で止まる( ̄O ̄)
そこにタッチさせて右外踝の圧痛部を押す。
 →痛くない(笑)
左顎舌骨筋にタッチで流れを作る。

歩行させるとかなりプッシュオフして歩ける。
母「随分と歩けるじゃない」

考察:
確かに右足関節は捻挫しました。
でもその痛みの逃避姿勢を起こさせるのは?

記憶
既往歴で左右の外顆骨折を経験していますね。

足関節が90度屈曲位になっていたのは「ギブス」の姿位かな?
圧痛が靱帯部ではなく、外踝下1/3にあったのも過去に骨折した部位なのかな?

私「捻挫した時に声が出るくらいに痛かった?」
患「あっ!」と言いました。

まあ、こじつけですけど、
痛い記憶はやっかいですね。

似たような衝撃を受けると、その過去の時の姿位(緊張)が蘇ります。
だまされないように。



やっと時間に余裕が出来たので、
久しぶり~に書こうかなと。

私のブログの「カテゴリー」に入れてあるのは昔と最近のもの。
当初、カテゴリーに分類するのが分からず(笑)
開設した2011年5月~2012年6月までは各種の「カテゴリー」に入れましたが、
その後1年ぐらいは殆ど「手技」に入れてまして、
去年ぐらいからはカテゴリーに振り分けてます。

だから簡単にカテゴリーで探せませんm(_ _)m
時間が出来たら振り分けしようとは思いますが、
時間があまりありません。

しかし良く今まで毎日のように書いていたな。
何かに取り憑かれているかのように…
別人だったんか?

患者さんからは「最近、ブログ書かないんですね」
遠方から来た施療家の先生方からも同じこと言われ…

今は少し自分の状態を観ながら生きてます(笑)
朝は4時ごろには起きて出勤していましたが、
今は6時過ぎにお目覚めになる ((ΦωΦ))

ん~?!
数日前から右側頭部が痛み出しているな~
…あ・れ・か? Ψ( ̄∇ ̄)Ψ


症例:40代女性 (8348) 再診平成27年1月27日
主訴:左上背部痛
副訴:右側腰部痛

現病歴:1月中旬に40度発熱。右側頭部痛、左背部痛を伴う。

既往歴:交通事故は18歳、26歳
左足関節捻挫は30代、40代と5回ほど。
 →左脚全体の存在感が無く薄い感じ。
昔から左側頭部痛。

所見:左肩甲下筋圧痛

施療
足と肩にタッチ。
C2左側方変位修正。
左小胸筋リリース
座位で状態が左前方変位。
肩を触っていると右側頭部痛が起こる。
終了。

2回目(1週間後)
右側頭部痛(頭の中に1本のラインが走っている感じという)、肩こり。

足と肩にタッチ。
頭蓋を触っていると、痛む右側頭部から身体を超えて左外側に1本のラインが!
○をイメージして空中に乗せる。
と、同時に患者さんが「わー!」と言って右側頭部痛が消失。

3回目(3日後)
朝起きて出勤前に突然左背部痛(肩甲骨下部付近)にみまわれ、疼いている。
夜間痛は無い。同時に心臓が締め付けられた。右前頭部痛。
頭痛は解消したかと思ったら、なんのなんの…まだ有りますm(_ _)m

左小胸筋リリース
 
→背部痛が10→5
頭蓋タッチ。

4回目(翌日)
痛みが治まらず、むしろ増えているような感じと言う連絡があり、翌日も観る事に。
しかし、問診したら半減しているという?
左肩関節外転ROM(他動)90度でロック。

左鎖骨下筋リリース
左上腕筋間中隔リリース
 →右側頭部に響くという。
 →これは昔から痛む部位。

左第6肋骨(横隔膜)タッチ。
 →ムズムズするという。
左前鋸筋(上部線維)カウンター。
 →左肩関節外転ROM(他動)は90%解消。

5回目(3日後)
背部痛は10→4。側頭部痛は両側となったが生活しやすいという。
足部を触って左側頭部の圧が抜けると、腰に痛みが来たという Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
頭蓋は右基底核に抵抗あり。
中々圧が抜けないので「傾聴」し直すと…
頭の右上にある空間に抜けた部分が…
指パッチンで音を鳴らす。
患者さんが「あっ!」と言って頭痛消失。
と同時に私の右側頭部に軽度の頭痛(笑)
今日もあります

考察
エビデンスはありまあせん、書けませんm(_ _)m
ただ、この方、茄根沢山の事故などで外傷があります。

4回目の時に「左上腕筋間中隔リリース→右側頭部に響くという」
この時に事故歴を聴収し直すと。
3歳の時に歩いていたら「左側から車に跳ねられた」との事。

これ大事!

事故(外力)の衝撃は身体に留まる事があります!

この方の場合は右側頭部で止まったのかな?
その反応が施療中で出てくることもあります。

過去の身体記憶はその人が覚えていない場合もあります。
症状ばかり追い回しても無理な場合は色々と感じて考えなければなりません。


私のセミナーでは、殆どが「局所」

「全体を観る」と言っても、まだまだ局所。

でもそれが触れないと感じることが出来ません。
触ってなのを感じるか。

まず感じなさい
その後で考えなさい


これは「新マニピュレーションアプローチ(上肢)」からの」バラルDOの言葉。
良い本です。
買いましょう。

下肢もあります。


傾聴
オステオパシーで良く出てくる言葉。
これを始めてから検査の幅が広がりました。

当初は内臓から練習しました。
やって行くうちに、腹部に当てた手が体幹だけで止まらず…
背中や頭や足や手まで引き寄せられるようになり…

立ってやらないとポイントに収まらないようになりました。

そこまでも面倒になってきたので、
患者さんが訴える痛む部位にタッチすると、
そこから走るラインが感じるようになりました。
 →外れる事も多々ありますが( ̄O ̄)

このように遠くにある施療ポイントが観えるようになると便利ですね。

身体の中。
身体の外。

観方を変えないと混同して間違える事も分かりました。

現在はその確率を上げる為に練習中~




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