フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

2019年10月

野球でのデッドボールは良くあること。

先日の日本カイロプラクティック徒手医学会 学術大会でも紹介した大学生。
打率は4~5割を3年間維持し、2期連続でベストナインに選ばれた。

先日、右足にデッドボールを受けたと来院。

右足の舟状骨周囲2か所に圧痛。
1か所はタランチュラ(距骨)で!
もう1か所は、大腿骨遠位端を外旋して、脛骨近位端を内旋でほぼ消失。

打率には眼が欠かせないので、
後頭下筋群を調べると、大小後頭直筋に圧痛。
これは、九州カイロプラクティック同友会の例会で紹介した技法を使う。

環椎からの小後頭直筋は、
通常、前頭骨の縫合部(新生児の痕跡)の捻じれをリリースするとOKです。

軸椎からの大後頭直筋は、
通常、矢状縫合の捻じれをリリースするとOKです。

他には、
圧痛のある個々の筋を軽く押すと、
その1点から頭部へ向かう「痛みのライン」が走ります。
その頭蓋骨の1点にタッチしていると圧痛と硬結が消失します。


そして、
肝心な「あぐらでの膝窩の痛み」です。

膝窩にある「足底筋」をカウンター。
 →取れません!

IMG

図:ネッターより
良い本です。買いましょう。



下腿部を観る( 一一)
あ~前脛骨筋だわ!

仰臥位で膝を立てて、
①足底筋にタッチ。
②距骨にタッチ(タランチュラ技法)。

この2点で、下腿骨間膜の捻じれを修正しますと、
前脛骨筋の緊張が消失して、
あぐらも痛くなくなりましたm(__)m

痛い部位だけ施療して、
結果が良くなることもありますが、

このように、
痛い部位の近くだけをアプローチしても、
全く効果のないことが多々あります。

徒手医学会でのテーマにもあるように、
コンティニアム(連続性)も必要ですね。

下腿の筋の横断面

図:ネッターより
良い本です。買いましょう。





10月はブログ書いてませんでしたね~

学会での発表準備で、なんせ忙しく、
あまっさえに、大会長の伊澤先生から、
「荒木先生が学会でショーをやります」と(笑)

これ、実は、
相当意味深く、大事な事なんです。

通常、
学会での登壇発表は、スライド使うので、周りは暗い、
そして発表者の辺りだけ、スポットライト。

これは、初心者には吊し上げになったような気分になります。

私も最初はそうでしたm(__)m
発表前に嗚咽してましたからね~

私も既に…何回目か??
10回ぐらいは登壇発表していると思います。

当初は発表依頼者が多かったのですが、
クソ真面目な雰囲気が良くないのか、
次第に減り始め、
10年ぐらい前からは発表をお願いする程に低迷。

その頃は役員になっていたので、
どうになしなければ!と奮起一発。

スライドに工夫を凝らして、
笑いをとる事にしました。

登壇したものの、壇上の椅子には座りません。
会場の中央に行き、
ピンマイクでスライドショー(笑)

その時に使ったスライドの一部です。

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坂田大先生


あの、シ~ンとして、暗い雰囲気。
たまらない((+_+))

研究好きな先生方には、違和感はないかもしれませんが、
臨床家にとっては、ちょっと馴染めないのかもしれません。

それよりも、
日々の臨床に役立つものが欲しいですね!

15分ぐらいの発表では、伝えづらいもの。

学術の術を発表して頂ける方、
大募集!

お問い合わせは以下にお願いします。
https://jsccnet.org/


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