フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

検査法

転倒して、手関節を痛めることは良くあります。
複雑な構造なので、難儀な所です。

症例:中学生 女子 バスケットボール部 (0061)令和3年5月17日 再診
主訴:左手関節痛
現病歴:2日前に転倒して左手関節を痛めた。
所見:自動での手関節回内回外で尺骨遠位端が痛む。

施療
左大胸筋のリリース。
左斜角筋のリリース。
 →変化なし

橈尺関節遠位端のリリース。
 →他動での手関節回内回外の痛みがかなり減少。
 →自動での痛みは10→8

前腕の皮膚を滑らす。
 →回内筋(2つ)と回外筋の筋力が95%となる。
 →この3つの筋力テストは、自動運動で痛みがあったので、事前には検査してませんでした。

2回目(2日後)
痛みは10→6
前回伝えていなかったが、前屈での腰痛があった。
前屈は膝までで左腰痛。

前腕の皮膚を滑らせる。
 →痛みが激減。

右パトリックテストと膝立手の左倒しの可動域が少ない。
 →両足背タッチで解消。
 →立位前屈も痛みなし。

3回目(5日後)
痛みは10→3
腰痛は前屈の途中で少し痛む。

手を観ていると、小指球の緊張があった。
圧痛のある左小指球を触り、痛みのラインを追う( 一一)
 →すると、ん!!
 →左アキレス腱でラインが止まる。
 →何か指標になるものはないかなと観ていると、内転筋に違和感を感じる。
 →左股関節外転させると70度で止まる(右は90度)。
 →アキレス腱に空中タッチ。
 →股関節外転100度になる。
 →左小指球の緊張が消失。
 →手関節の回内回外での痛み消失。
 →立位前屈も痛み消失。

考察
転倒すると痛い部位だけではなく、その他の身体も色々と歪んで来ていると思います。
訴えのある部位だけをやり続けても、長引くばかりと思います。

抵抗のラインと痛みのラインが分かるようになると、とても便利です。

完。

腰痛、
臀部痛、
下肢痛、
などの下半身の問題。

疼痛部位だけの施療で解消されていますかね?

先日のCDFで、
オリンピック選手のトレーナーをされている、
江口秀典 先生から良いヒントを頂きました!

上肢との連動!

はい、確かに、
歩行では基本的には上肢を振りますので、
上肢帯の動きと下肢帯の動きが連動しているはずです。

という事は、
下半身のアプローチで解消されない腰痛は、
上肢帯のアプローチが必要ということになります。

では、どうやって鑑別するのか?

それは
「バンザイ・スクワット」です。

①両母指を両PSISに置く。
②通常のスクワットをさせる。
③拇指が正中に向かって内転したら正常。
 →この時点で母指が外転したら腰部骨盤の施療を行います。

④今度はバンザイをさせてスクワットをさせます。
⑤上肢帯の問題が絡んでいれば、母指は外転して行きます。
 →上肢体の施療を先に行います。

イメージ 1
ネットより拝借<(_ _)>

イメージ 2
ネットより拝借<(_ _)>


上肢体の施療には、
①昨日のブログに書いた内容を行う。
②肩甲骨が剥がれない場合は、骨盤の動きも悪いです。

イメージ 4


イメージ 5

 図:アナトミー・トレインより。
良い本です。買いましょう。

あ、昨日書いていなかったこと。

前鋸筋を緩めるには、
腓骨を使います。
 
側臥位のまま、
腓骨の捻じれを戻します。

本当に軽い捻じれを戻し、
軸を通すと、
前鋸筋だけでなく、
腰方形筋も緩みます。

→これは九州カイロプラクティック同友会の例会に来た人には教えました。

イメージ 6


イメージ 3
 図:アナトミー・トレインより。
良い本です。買いましょう。

アナトミートレインは、
経絡の走行にも似ている所がありますね。

腓骨でなくても、
第4中足骨(胆経)でも緩みます。

但し、
ラインをそこに当ててないと早々には弛緩しません。





今年も後、3日。

昨日は車を洗ってワックス掛け。
 →腰痛める(笑)
 →肩痛める(笑)

夜9時に就寝(笑)

先日に久々に自分の肉体を鏡で観たら…
初老(笑)

皆、薪割りなどで身体と感覚を鍛えているのに…
私ときたらm(_ _)m

30代までは良く鍛えた方だと思っていたけど、
今が大事なんだな~と

来年は田舎に移転して、身体作り直そうかな~(^o^)/

肉体だけではなく、
軸作りかな。

昔、師匠を肩車で担げるか?
やってみたら…
浮きもしない Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

岩だった(≧д≦)

な・し・て?

筋力ではないみたいな。
使い方が違うんかな?

それとも
物質としての観方が違うんかいな?

軌道のベクトル?
空間の認識?

取り合えず
腰椎5番をしっかりと作ろうかな。

師匠はサルノコシカケ。
イ先生は岩石。
菊○先生はブルーに光る。

色々あるんだな~ Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

今年初めから座り方を工夫しだして、
腰の位置を色々と変えてみました。

今年の夏ぐらいか、イ先生に
イ「お、5番が随分良くなった」と。

観ている人は見ているんだな。と。

でもまた崩れましたm(_ _)m
上手く座れない Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

安定。
師匠のセミナー受けて、脊柱の意識は変わりました!
内臓の位置も違うとは…

昔、師匠が、
師「これ、ここですか?」
私「は?どういうことですか?」
師「ここにありますよね?」
私「( ̄O ̄) そ、そうなんですか…」

てな話。

解剖は学ぶ必要はありますが、
それは外科手術には必要。

我々は外科手術ができません。

なら徒手療法ではどうしましょう?
観方を変えないといけないのでしょう。


「モーションパルペイション」
カイロプラクターの基本検査。

今まで、色々な先生から教えて頂きました。
やってみるとその時々で変わる(¬_¬)
やる人によっても変わる。

なしてか?

身体のイメージが術者にって違うからかね?
どこを焦点にして検査しているのか?

簡単な所で、
関節面、
筋肉、
筋膜、
靱帯、

各々を意識して検査すると可動域は変わります。
でもこれは解剖的な観方。

抵抗のテンションはどこにありますか?

腹臥位で脊柱を後面から前面に押す。
硬い所あります。

一般には、そこが動きのない椎体(関節)と教えられました。
しかし、中(組織)を良く観ると、
おかしくない…

なら何故、固くなっているのかね?

脊柱が全部一様に、ある程度の遊び(動き・弾力)があった方が良いのかね?
何か腑に落ちないな~。と思うこの頃。

頸のモーションパルペイションやって、
ん?右斜め前の空間にあるこの抵抗は何じゃ?

その抵抗を消すと、頸は動きやすくなる。
何でかね?

来月は師匠が鍛えて下さるとの事(´∀`)♪
超~ラッキー\(^o^)/

これで長年の疑問が取れるかもしれません。

でも、
あの場の感覚が、臨床で出来ないと無理ですけどm(_ _)m





金属アレルギー
 
そう、巷には、
 
①ピアス
②ネックレス
③指輪
④腕輪
⑤メガネ
⑥時計
 
などがありますね。
これらは取り外しができます(^o^)/
 
更に、
医学的に処置されるもの
⑦人工骨
⑧脊椎固定
⑨歯科金属
 
これらは自分では取り外し出来ません( ̄O ̄)
 
もし、自分で取り外しが出来ない状況だったら、
どうなるか?
 
私の研究所には、
腕輪
指輪
ピアス
ネックレス
 
などといった金属について、
 
患「先生~、これ私に合っているかどうか観てくださ~い」
 
と言われることがあります。
研究所だからか?(笑)
 
やしましょう。
…やりました。
 
といっても筋力テストですけど( ̄O ̄)
 
中には「財布」(笑)
 
何の目的なのか?(笑)
 →筋力テスト →弱化(笑)
 
患「え~、これ外国で買った高かった物なのに~ も・ もう1回して~
 
(¬_¬)
 
大抵は弱化しますm(_ _)m
 
 話を戻して。
 
20年近く前に、
長年の頭痛に悩ませられる若い女性がみえました。
色々と駆使した結果…
 
ピアス…
 
ピアスを外してもらったら、
途端に…頭痛が消失  Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
 
当時は
「ピアスの重さが原因」としてましたm(_ _)m
 
でも数グラムの重さ。
側頭骨を引くのか?
 
頭蓋療法では触るか触らないかで反応しますから…
ありうるかな?
でも結局の原因は今でも分かりません。
 
私の所には「臍ピアス」の方も時々みえます。
ん~、
どうなんでしょう。
 
臍は母体との接点だったのですから、
生命の架け橋だったんですから、
やたら触ると身体がおかしくなりますよ。
 
今度、良く観察してみよう。
 
あ、「舌ピアス」はまだですが…
来ますかね?

さて、
また話を戻して、
 
取り外しが容易でない金属類。
もしそれが健康被害の現況だったらどうしたら良いのか?
 
巷では
色々なアレルギー除去法の施療があります。
 
アレルギーは「相性」が悪いんですね。
 
人でもそう。
相性が悪いと直感で分かりますね。
 
でもまさか医療で行われる手術や治療で身体に入れられた物質。
不思議と受け入れてしまいます。
 
でも身体はどうなのか?
 
もしそれらと相性が悪かったら…
 
知らぬ間に、
じわじわと…

九州カイロプラクティック同友会ではに夏季合宿を行います。
 
開催日7月26・27日
講師幸田秀樹 先生(とてもマニアックな歯科医師)
講義内容:歯科で扱う材料などに関する相性。後は極秘セミナー。
会場:ホテル・レガロ福岡:http://hotel-regalo.com/
 (福岡空港から車で15分、JR博多駅から車で10分)
 
参加費:無料~ではありません。
参加申込み:まだしていません。(限定40名です)

 
 
 
 

先日、神経学セミナーに参加して頂いた歯科医である○○先生から興味深い事を教えて頂きました。
 
それは歯科で、
虫歯やインプラントに補てんする金属等に対する「相性?」についてでした。
 
つまり、我々徒手医学では身体へのアプローチが主になります。しかし生活習慣病と言われる過食による内臓のトラブル、またはそれに含まれる毒物からの影響、加えて食物アレルギーなどには身体に対する飲食物の影響を説明することにより、症状の寛解が早く訪れることがあります。
 
ところが、施療後は寛解しても再来院時には元通りの症状になっていることもあります。そこには歯科領域で扱う補てんされる材料との相性が影響していることがあるかもしれないとのことでした。
 
もし、この材料とに問題があった場合…。
 
健康に問題が生じる飲食物を制限しても、
毎日口の中にはその材料が身体の一部として存在している訳ですから、
それに対する身体反応を減らすことが必要かと感じました。

                                                     
そこで実験。
 
参加者のS先生がモデル。
 
主訴:左半身(腕・脚)が右と違ってぼんやりして、存在感が薄い。
検査①:ダブルレッグ・レイジングテスト(仰臥位で膝を伸展して両脚を股関節で屈曲して行くもの)
 ⇒80度あたりでハムストリングスが突っ張ります。
 ⇒左上腕二頭筋が緊張して、肘関節が軽度屈曲気味です。
 ⇒左大脳機能低下が疑われます。
 
検査②:眼球運動検査 
 ⇒顔を左下に向けて眼を右上に向ける頭眼位でOリング弱化。
 ⇒右前半規管を興奮させる頭眼位になります。
 
施療①:
その頭眼位で右PTR叩打10回
 ⇒ダブルレッグ・レイジングテスト110度まで可能(左のハムストリングスの緊張ななし)
 
実験:S先生が歯科治療で補てん(詰め物)したものと同じ金属を腹上に乗せる。 
 ⇒ブルレッグ・レイジングテストが最初と同じ80度で左ハムストリングスが突っ張る。
 
検査③:眼球運動検査 (金属を手に持たせて行う)
 ⇒最初に行った右前半規管を興奮させる頭眼位ではOリング正常。
 ⇒顔は正面で眼を右上に向ける頭眼位でOリング弱化。
 
施療②:その弱化した頭眼位で右PTR叩打10回(金属を手に持たせて行う)
 ⇒顔は正面で眼を右上に向ける頭眼位でOリング正常。
 ⇒金属を腹上に乗せてのダブルレッグ・レイジングテスト110度まで可能(左のハムストリングスの緊張はなし)
 
施療後のS先生の感想:
今は左上下肢の違和感はなく、左右同じになりました。
 


このような現象が起こりました!
 
つまり、1回の施療で結果良好~
お大事に~
 
でも…
 
ほどなく…
 
患「先生~まだ変わりませ~ん((泣)」
先生「え??」
 
 →色々と施療を駆使します
 →寛解して帰します。
 
ほどなく…(笑)
 
何度も繰り返しても同じ結果…
患者さんは来なくなりますね!
 
こんな経験はありませんかね?
 
どんなに施療しても、その場では良いけど…再発する。
 
私の症状は何が原因?
 
ひっとして…
それかも?
 
路頭に迷う患者さん
 
どこへ行けば良くなるのか??
私の症状は、いつ治るのか?
 
何年も…
何年も…
 
悩み続ける日々…
 
患者さんを早く社会復帰させないと!
 
 
明日はその事について、補足致します(^o^)/

金属アレルギーで起こると思われる症状:(主に色々な歯科HPより)
 
肩こり
腰痛
関節炎
シミ・シワ
かぶれ
憂鬱
自律神経失調症
発癌
 
舌炎
口腔扁平苔癬
 
皮膚そう痒症
ステロイド皮膚症
脱毛症
掌蹠膿疱症

 
 参照:
 
 
 

↑このページのトップヘ