フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

顔面・頭蓋・顎関節

只今、
観方や施療方法を色々と模索中~( ̄0 ̄)

とある療法のとりこになり、
10年位なりますけど、
まだ模索中~( ̄0 ̄)

若い人たちから、
どんどん抜かれて行く私(泣)

セミナーでは毎回
奈落の底に突き落とされて、
失笑の的( ̄0 ̄)

でも、
お陰様で、
少し変わりつつあるのかな?

何もしない勇気。
保持する集中力。

瞑想か?

私は「1点集中型」のつもりなのだが、
やりだすと、
「放散型」(笑)

集中できない、
迷走もしくは妄想だなこれは。

でも、
鍛えられて、
何か変わりつつあるみたい。

去年の症例ですが、

時々遭遇する
「顔面神経麻痺」

麻痺したら、
早々に施療しないと、
中々寛解しません。

1ヶ月ほどで寛解したので報告します。
 →ご家族の許可済みです。

症例;中学生男子 (8144) 平成29年11月15日再診
主訴:右顔面神経麻痺
現病歴:今朝(11月15日)学校で麻痺を指摘される。
所見:右口角が挙がらない、
 右鼻翼が広がらない
 右前頭部の皺がよらない
 口はふくらまない
 右聴覚過敏

イメージ 1イメージ 2

左写真:右口角が上がらない。
右写真:右前頭筋が収縮しない。


施療:1回目
右茎乳突孔
硬膜静脈洞
星状神経節

2回目から3回目まで変化なし

4回目(12月4日)発症20日後
変化なし。
麻痺側(右)の皮膚を擦って抵抗を調べたら、
健側と違って、
「抵抗が無くスルスルしていた」

は!
これは!
と思いアプローチが浮かんだ。

大抵は、
収縮しない表情筋を引き上げたい気持ちになる。

だが、
擦ってみると、
抵抗が少なく、スルスルと伸びます。

「それなら」と。

逆に圧着みたいに下げて保持。
 →前頭筋は眉毛に向かって。 
 →大頬骨筋、小頬骨筋は口角に向かって。
 →2分ぐらいでスベスベが安定しました。

5回目(5日後)
表情筋が少し動くようになってきた。
口はふくらまない。

観てみると、
右顔面の血管に問題ありと出た。
顔の前の空間にある抵抗の層にタッチ。
 →右表情筋に抵抗が出た。

6回目(2日後)
表情筋の状態は80%OK

イメージ 3イメージ 4

左写真:右口角が、かなり回復した。
右写真:右前頭筋が、かなり回復した。

観ると、
心臓と頸の後方に問題ありと出た。
右顔面の前下方にある空間の抵抗にタッチ。
表情筋へのカウンター。
左横隔膜
星状神経節

7回目(2週間後)
表情筋の状態は95%OK
口もふくらむ。
右聴覚過敏は変化なし。

イメージ 5イメージ 6

左写真:右口角が、ほぼ回復した。
右写真:右前頭筋が、ほぼ回復した。

右アブミ骨筋
右蝸牛神経
 →頭蓋タッチでその部位へイメージ。
 →抵抗が無くなると終わり。

8回目(5日後)
右聴覚過敏が減少。
施療は同じ。

考察
皮膚は筋膜(浅筋膜と深筋膜)と繋がっています。


イメージ 7
私が皮膚滑りを検査で使うのはそこ。

抵抗があっても、
抵抗が少なくてもダメ。







 


三叉神経痛。
これは痛いですね~。

以前1人、70代のお婆さんで、
三叉神経痛が解放されなかったケースがあります。
とても痛がっておられたので、
どうにかしたい気持ちが先走る。

でも結局殆ど寛解せず<(_ _)>

あれから、
三叉神経痛への思いはかなりありました。

そして近日、
その三叉神経痛でお1人のご老人がみえました。

長年の思いがありましたので、
策はありました。


症例:80代 女性 (9013) 平成29年4月12日初診
主訴:右上唇が触っても、、しゃべっても、食事で物を咬んでも痛む。
 左半身不随。
現病歴:4年前の歯科治療後に三叉神経痛発症し、注射で2年間は鎮静していたが、再発。
 13年前に左半身不随になる。

所見:右頬と右上唇は触るとビリビリと激痛。
 歩行は左脚を引きずる。左上肢の挙上が不良。

施療
仰臥位で膝を立たせて観る( 一一)
 →左恥骨、左坐骨、左腸骨
 →この技法は全て抵抗をイメージで消すものです。

右第3中手骨で右第4肋骨呼気障害を修正。

硬膜静脈洞
横隔膜(右脚)

左前鋸筋タッチ。
左第3中手骨から左棘上筋のラインを引く。

右下への注視で筋力弱化。
 →2本のペンの間を眼球往復運動。
 →これで右頬の痛みが殆ど消失。

施療後はバンザイでの右腕挙上がかなり挙がる。
歩行も軽くなる。


2回目(5日後)
バンザイはかなり挙がる。
三叉神経痛は右鼻横の痛みは激減。
食事ではコメカミの強い痛みはある。
右上唇は触ると激痛のまま。

右外側翼突筋に圧痛著明。
 →右第3中手骨でラインを引く。

ラインの部位:
①外側翼突筋
②三叉神経第2枝
③第3頸椎

施療後は舌圧子を咬んでも痛みなし。

右咬筋にタッチ。
 →上唇のビリビリが激減。


3回目(3日後)
もう触っても痛みなし。
しかし、舌圧子を咬むと少し痛む。
水を飲むとコメカミが痛む。
ズボンを挙げると左肩が痛む。

左第3中手骨から左三角筋中部線維へラインを引く。
 →三角筋の圧痛減少。
右第3中手骨から右側頭筋へラインを引く。
 
硬膜静脈洞
右鎖骨下動脈リコイル。

施療後は舌圧子咬んでも痛みなし。
ズボンを引き挙げても左肩の痛みはない。


考察
三叉神経痛は脳腫瘍や周辺の血管からの圧迫が主らしいです。
また帯状疱疹ウイルスや群発頭痛でも、同じような部位に痛みが生じるようです。

参照:

今回は血管圧迫というよりも、
筋肉問題としてトリガーポイントを考えました。

「咬むと痛い」
 →咬筋と外側翼突筋が考えられます。

これなら手技療法で寛解されうる範疇ですね。


この方は4か所の神経科を受診して、
医師A:「私の範疇ではありまん。他に行ってください」
医師B:「民間療法に行きなさい」
医師C:「顔をグーと切り開いて手術しますが成功率は50%です」
などと言われたと( ̄0 ̄)

咬筋のトリガーポイント 

イメージ 1

図:筋骨格系の触診マニュアル
良い本です。買いましょう。



外側翼突筋のトリガーポイント ↓

イメージ 2

図:トリガーポイントと筋肉連鎖
良い本です。買いましょう。

気になっていた食べ物の引っかかり…

6月に、
螺旋丸砲撃をくらい受け、
翌日、差し歯が抜ける(笑)

そのお蔭で虫歯が発覚!
治療するきっかけになりましたm(_ _)m

そして
やっと昨日、差し歯が完了~♪

1週間前に差し歯を入れて、経過観察。
数日間は違和感だらけ(笑)

口内の知覚は物凄く敏感に感じます。
脳の知覚領域の面積を観ると分かりますね。

私は望診で舌を色々と動かすので、
口内は…とても変(笑)

この状態で1週間後に咬合を合わされると、
危険と察知 Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

食事を色々な所で咬んで、馴染ませる。
すると咬合が変わってきます。

しかし、
左右の犬歯誘導の動きだけが気になる(¬_¬)

そして、昨日歯科へ最終調整。

閉口の咬み合わせだけでなく、
歯科医師の先生は、
下顎を保持して、

医師「はい、じゃあ下顎を前へゆっくりとスライドしてください」
私(じわ~と下顎をスライドさせる)
医師「…はい、そこで止めて」

ガリガリ

医師「今度は横へ右にゆっくりと下顎をスライドさせてください」
私(じわ~と下顎をスライドさせる)
医師「…はい、そこで止めて」

ガリガリ

これを左にもやります。

歯科医師の先生は、私の下顎の動きで咬合の具合を診ています。
手の感触ですね。

上下の咬合の治療はされた事はありますが、
前後と左右は初めてでした。

理にかなっているm(_ _)m

そして最後に小さなドリルで微調整。
キン、キン


先日の幸田セミナーで、
幸田先生に相談しました。

私の差し歯は上歯の6本!
 →笑ったら観えるところ。

イメージ 5


幸田先生が、
「その差し歯は左右3本に分けてます?」

は?

私「どういう事ですか?」
幸「上顎に正中縫合がありますよね。
 それを左右から締めると鼻腔が広がりませんよ!」

は!

確かに差し歯は6本固定されているから、
上顎の広がりが邪魔されるわな(¬_¬)

私「じゃあ、私の将来はどうなるのですか?(泣)」
幸「差し歯を入れる時に息を吸って上顎を広げておいてください」

理にかなっているm(_ _)m

そこで1週間前に差し歯を入れる時に「吸気保持」
息が待たないので、
上顎のインハレーションをイメージで保持(笑)

もし、幸田先生からご助言頂けなかったら、
ネズミみたいな顔貌になったかも

試に、吸気と呼気で犬歯誘導をチェック!
吸気で止めて下顎を左右にスライド。
 →上顎が広がっています。

呼気で止めて下顎を左右にスライド。
 →吸気時よりも狭いです。

おおー、
成功~(´∀`)♪

幸田先生
ありがとうございます m(_ _)m

皆さんも、
前上歯の差し歯の時にはご注意を( ̄O ̄)

今日のお勉強~

正中口蓋縫合

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3

イメージ 4

図:クラニオセイクラル。バイオダイナミクス
良い本です。買いましょう!



昨日の昼休み。
ガソリンスタンドで洗車~

外は35度(笑)
日陰でも暑いね~

汗だくになり…洗車( ̄O ̄)

終わってから、
冷たい飲み物をギューと飲もう~♪

自動販売機で選択。
ん?(¬_¬)

愛媛オレンジ発見!
紙コップで出てくるタイプ。
缶ジュースよりもマシだろう。

これを一気にギューと飲もう~(´∀`)♪

30秒ほどで、出てきました!
おもむろに手で掴んだら…

ホットだった( ̄^ ̄)

それがまた熱い熱い(笑)
飲めるか!

というかこの時期に
売れるのか?
 →私、買いました。

口腔内の知覚は脳に直結みたいな~
と、ちびちびと飲み干しましたm(_ _)m


脳の知覚。
イメージ 1

図:忘れましたm(_ _)m
只今、調べ中~

この図は、他のと違って口腔系の領域が良く分かります!
かなりの面積を占めでいますね!

だからホットオレンジは熱かった!(笑)


この顎口腔系
幸田セミナー受講後に、
特に注目しています。

口は、入れる事と出す事をします。
①入れる:
食べる
飲む
吸気

②出す:
会話
あくび
呼気
ゲロ(笑)

それだけではなく、
下顎は抗重力筋によって保たれています。
 →咬筋、側頭筋、翼突筋など。

つまり、顎上腔頚
背部や下肢の抗重力筋と兄弟であるということです。

だから、顎口腔系のアプローチで、
アキレス腱のテンションも変わる。

手関節と足関節が緩い人は、
顎関節も変です( ̄O ̄)

顎関節には沢山の小さな靱帯がありますね。
手も足にも同様に沢山あります。

兄弟ですから。

このようにして観ると、
身体へのアプローチも広がりますね!

その幸田セミナーが、
8月29・30日に札幌で開催されます!

以下をご参照ください。
早い者勝ちですm(_ _)m


『Craniofacial-
 Mandibular 
Biodynamics』

幸田歯科医院 幸田秀樹

顎口腔系の機能は、摂食,咀嚼,嚥下,呼吸,発語等多岐に及びます。解剖学的には神経頭蓋の直下に位置し、顔面頭蓋の大半を受け持ち脳神経の中で最大の大きさを誇る三叉神経に支配され、可動性が最も大きい部位の一つです。また、上方からは蝶形骨,下方からは後頭骨に挟まれています。発生学的には鰓弓から由来し、頭蓋自身は補償力の大きい頸椎と関節をなしています。 そして、歯牙自身は歯根膜を介して歯槽骨と28の関節をなしていると考えられ顎関節を含めると30にも上ります。 皮膚は全身を覆い、筋膜は全てを繋ぎ、血管は全身を網羅し、神経は全身をネットワークします。
そうすると、顎口腔系の変化は他の系の変化となり、他の系の変化は顎口腔系を変化させます。また、その機能を司る筋肉には抗重力筋が含まれ、重力の影響を多分に受けているようにも思われます。 また、私達が携わるヒトという生物はどのような特徴を持っているのでしょうか?ヒトの特性を皆様と一緒に考え、治療に役立てていきたいと思います。 そして、歯科の宿命である生体にはない材料を解放系と閉鎖系の狭間に使用することで、生体との間におきた相性の問題を歯科材料を除去せず緩和する方法も合わせてお話したいと思います。

1.最も大切なこと 
2.頭蓋骨の可動性 
3.姿勢(抗重力筋) 
4.人体の進化 
5.生物の特性 
6.頸椎
7.顎関節
8.歯科材料
9.切歯縫合と動的姿勢 
10.生命の場

今回、以上のことを踏まえ、出来るだけ臨床例を提示し、また実際に体験して頂き、顎口腔系の繋がりついてお時間の許す限り私見を述べてみたいと思います。



札幌に歯科医の幸田秀樹先生をお迎えし、セミナーを開くことになりました。札幌では初めての開催になります。

日時 平成27年8月29日 14:00〜18:00
       8月30日 9:30〜16:00 

受講金額 二日間で¥20,000 
  
受講資格は問いませんが、ある程度解剖学の知識を持っているという前提でセミナーを進めさせていただきます。



幸田先生ってどんな方?
と思われた方は、
こちらのブログをご覧ください。



ご興味ある方には場所(札幌中心街です)など詳細をお伝えしますので、こちらまでご連絡ください。

shirokaniperanran@yahoo.co.jp
 

尚、29日はセミナー終了後に懇親会を予定しております。その後の地獄部屋はありませんが、地獄部屋に代わる怪しい2次会を準備中。。。

また、恐れ入りますが、2日経っても返信がない場合はメールが届いていない可能性があるので、再度送信してみてください。




7月25・26日と大宰府で「幸田セミナー」が開催されました!

今回で4回目。
内容は「顎口腔系とその繋がり」

顎口腔系のアプローチでアキレス腱の緊張が変わる。
臀部を擦ると口輪筋の緊張が変わる。
上歯の臼歯を削ると、老年者では記憶と空間認知が低下する。
橈尺関節の緩みは顎関節も不安定を招く。
などなど。

我々は脊柱・骨盤を主にアプローチをすることを初期に学びました。
口腔系については頭蓋・顔面で後に学びました。

しかし、所詮口腔系のプロではないので、
今回の内容はとても勉強になりました。

口腔と肛門は繋がっているので、
全身への影響はあるはずです。
それを実技で実証して頂きました。

口が抵抗なく開閉すると、
色々な所が楽になります。

今度、便秘の人を詳しく観てみよう~♪

イメージ 1

懇親会では数名の人が「同友会」と「JSC」に入会したいと!
これは嬉しいことでした(´∀`)♪

15名が初めての参加なので、
とても賑やかに宴会が進みました。

その後は
地獄部屋(笑)

初めての人たちをデモ。
過敏性皮膚炎。

その場で変化するのか?(笑)
手を持って内観しました。

その後に爪で皮膚を擦過。
施療前と違い、赤くなりませんm(_ _)m
胸腔の圧迫が取れて胸が広がります(´∀`)♪

その後は何をしたかな?(笑)

4時頃までやったみたい。
遅くまでやると、私ではなく、
非常に迷惑を掛けているお方の体力が…m(_ _)m

スミマセン。
以後、気を付けますm(_ _)m


2日目
M:先生の右側頭骨に骨化。

奥歯(臼歯)の欠損があると、
側頭骨の輪部後方が骨化するとのこと。
そうなると聴覚にも異変が。

頭蓋・顔面の筋群の圧痛を確認。
音叉で伝道を検査。

そして、
幸田「荒木先生、やってください(笑)」

は~?!
試されとるん?(¬_¬)

では。と
おもむろに、
側頭骨にタッチ。

その瞬間に、
脳が揺れました(笑)

同調するまで、少し時間が掛かりましたm(_ _)m
 →3分ぐらいか?

施療後、圧痛は全て解消~(´∀`)♪

そして、音叉を使って確認。
 →悪くなりました(笑)
 →右は施療前よりクリアーに聞こえます。
 →聞こえの良かった右が聞こえなくなりました Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

M先生からコメントを頂きました。
「直後に左耳に音叉の振動が感じられなくなったのは、反力反応によって聴覚のダウン現象が起こったのではなかったろうかと、」

後に時間が経つにつれ、
次第に身体状態が快適になられたそうですm(_ _)m

音叉での検査はとても微妙です。
叩いて振動させても、その時々によって大きさが違います。
耳との距離で計測してもファジー。


そこでこれを使います。
イメージ 2

音叉の先に目盛。

拡大図 ↓
イメージ 3

この三角の先の目盛で判断します。

これならカルテにも書けますね。



幸田先生は8月には北海道でセミナー。

とても多忙ですね!
詳細が分かりませんので割愛しますm(_ _)m

また詳しく分かればご紹介致します。
主催者の方。
ご連絡お待ちしております(´∀`)♪



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