フィニッシュ カイロ 脳身研究所のblog

このブログは元JSC日本カイロプラクティック師協会会長と現九州カイロプラクティック同友会の会長、そして現日本カイロプラクティック徒手医学会副会長である荒木寛志が思いのままにつづるものです。 カイロプラクティック施療についての技法、セミナーについても予告や解説を行います。 皆さんが色々な世界を知って大きな視野を持ち、沢山の人々のお力添えになれれば幸いです。

その他の病気

高校野球が終わりましたね。
プロ野球には無い、緊張感と逆転劇。

精神的な強さの差がプロとの違いなのだろうか?
野球をしたことの無い私には、責任感の重圧はとても計り知れないです。

私の所には野球部の学生も多いです。
中でも印象的な学生がいます。

ピッチャーで4番打者。
しかし、得点圏に走者がいても、アウトになる時期が続いていました。

眼の認識がおかしかったので、施療。
その3日後の高校最後の試合で、

4打数4安打
しかも最後はホームラン!

強打者に変わりました~(^O^)/

大学に進学して1年生でベンチ入り。
打率は5割!
現在2年生ですが、5割はず~と維持しています。

6月には福岡県内の6大学でベストナインに選ばれました。


そして、先日来院してくれました。

症例:大学生男子 野球部 (8814) 令和1年8月10日再診
主訴:右足打撲痛
現病歴:昨日、自打球が右足関節(内踝の下)に当たる。

所見:X線異常なし。発赤腫脹あり。 足関節背屈時に疼痛。底屈は痛み無し。
 痛みが強いために病院の中では車椅子で移動。

全身を観ると身体の右側面のエネルギー体がしっかりしていません。
 →それを安定させる。

距骨軸と頚腓骨軸を通す。

脛骨近位端を外旋→内旋へ。
 →これで足部の圧痛が殆ど消えました。

2回目(3日後)
足部の痛みは10→4。
しかし、打撲の周囲の内出血は広がっています。

つま先歩きは痛み無し。
通常歩行でのプッシュオフで少し痛む。

足底腱膜のカウンター。
大腿直筋と脛骨遠位端にタッチ。
 →これで圧痛消失。

走らせても痛くありません。

考察
打撲でも患部だけに眼が行くとあまり宜しくないようです。
外傷時の筋肉の緊張姿勢で、施療する場所が変わって来ます。

母:「前回の施療で家に帰って足を観たら、綺麗な紫色でした。
 あんな色、観た事ありません」

外傷は整骨院の先生は、私よりもよく観られていると思います。
日が経つにつれて打撲の内出血は酷くなりますね。
でも痛みは見た目とは比例しませんね。

骨盤の高さの左右差はよくあります。

あまり酷いと、
ウエストのくびれが変。
ズボンのすそが合わない。

腸の問題で、
腹斜筋(小腸)や腰方形筋(大腸)などの緊張でもそうなります。

しかし、

症例:40代 女性(9470) 令和1年5月15日 初診
主訴:右腰痛、臀部痛、下肢痛(足背まで)
現病歴:元々腰痛があった。
 2月に孫を抱いてから酷くなる。

所見:立位腰部後屈、右側屈、左回旋で左腰臀部から足背まで痛む。
 座位前屈で右L5が上方移動。
 左パトリックテスト制限強い。
 右眼がボーとする。

既往歴:10年前から高血圧。
19歳の時に鞭打ち症で1ヶ月入院。

施療
座位で骨盤調整。
右腸骨筋カウンター。
右子宮仙骨靭帯と大腸の左曲の調整。
L5のLPIを仰臥位で調整。

2回目には痛みが10→2になったいた。

6回目には殆ど痛みが消失。
しかし、7回目には少し痛みが出ていた。

患「骨盤の高さが違うんですけど」
観てみると、恥骨がおかしいと感じました。
左腸骨が頭方へ上がっています。
しかし、恥骨は左右同じ高さ。

ん?
これは違う所で恥骨の違和感を感じているな!
と感じました。

歯!
歯が何かおかしいといっていたな!

私:「歯はどうなりました?」
患:「ええ右上の歯肉が痛いんです」

そのにタッチ。

すると、
腸骨の高さが揃いました!

立ってもらって、自分で触って確認させる。
患:「あ!揃っている!」

これで動きによる痛みは消失しました。

考察
この歯肉の痛みは、
歯科に行っても「洗浄しておきますね」とだけ。
別に問題は無いとの事でした。

しかし、痛い。

この方の特徴は、
身体の緊張が取れないタイプでした。

臥位になっても、緊張したまま。
四肢を検査しようと動かそうとしても、抵抗されました。

恐らく、
寝ている時に、歯を食いしばっているのかもしれません。

頭蓋は、
骨盤と兄弟。
肩甲帯も兄弟。

「上顎(下顎だったかな?)=鎖骨=恥骨」という関係。

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図:ウィズダム イン ザ ボディー
良い本です。買いましょう。



長年臨床をしていると、
色々な症状に出くわします。

力が入らないというのは、
痛みよりも少々問題です。

何故なら生活が出来にくいからです。
人は動物なので、動けないのは非常に辛いです。


症例:40代女性 自営業 (8635) 令和1年7月29日再診

主訴:右ふくらはぎに力が入らない。右母指と示指の末節に痺れ感。左肘関節の痛み。
現病歴:今朝階段を降りていると、右ふくらはぎの力が抜けた。

所見:爪先立ち歩行正常。
右回内筋、方形回内筋力正常。チネルサインなし。
左ゴーズンテスト陽性。

施療
観ると膝関節の外側に違和感を感じる。
 →前後で挟んで暫く待つ。
 →歩いても違和感なし。

右鎖骨下筋カウンター。
 →指先の痺れ10→7
左上腕三頭筋を骨から引き離すようにリリース。
 →左ゴーズンテスト陰性。

色々やっていると、
患:「先日注射を手関節(橈側)に打たれた後から、押すと痛いです」

腕橈骨筋腱あたりをゴリゴリすると痛い。
 →その部位の皮膚を引っ張るようにリリース。
 →痛み消失。

考察
「ふくらはぎに力が入らない」という訴え。
麻痺だとやっかいでしたが、
膝の軸の問題があるように思えたので、安定させたら回復しました。

母指と示指の痺れ感は、
鎖骨下筋のトリガーポイントに似ていたので、使いました。

テニス肘と言われる橈側手根伸筋の問題は、
その起始部の隣にある、
上腕三頭筋か上腕筋を浮かすように引っ張って、
ゴーズンテストを行うと、痛みが激減するようであれば、
そこを施療した方が早いです。

ただ、体幹の前鋸筋などの問題があれば、
それを先に行います。

勿論、斜角筋などの頸部筋も問題があればみます。

結局、何故橈側手根伸筋を酷使する必要があったのかを調べます。
上記に挙げた筋の力が弱くなると、
橈側手根伸筋を余計に使わざるをえない動作になります。

注射後の痛みは、
恐らく、皮膚組織の損傷があったのかもしれません。
皮膚の軽い癒着を剥がすと、痛みは消失しました。

近々、大手術後の皮膚のお痛みについて書くと思います。
お楽しみにm(__)m

昨日、野球部の学生を母親が連れてこられました。

当人の問題は、肩、背部、ふくらはぎの痛み。

今回のブログ内容は、
この学生ではなく、この子の弟のお話。

症例:小学生男子 (9192) 平成30年1月16日初診
主訴:頭痛(右側頭部)と腹痛(左横腹)
現病歴:1年前から月曜日になると発症する。
所見:病院の検査結果は2年前に右腎臓に結石と腫脹。

施療
仙骨と膀胱を挟む。
左腎臓と右腎臓。
硬膜静脈洞の解放。
特に直静脈洞の流れを主に。

手を握り、内観する。
 →月曜日のイメージを抱かせながら行う。
百会と尾骨の調整。

2回目(4日後)
頭痛と腹痛が消失していた。

第2胸椎のRPSの調整。
直静脈洞の流れを誘導。

考察
右腎臓が検査で引っかかっているのに、
本人の訴えは左横腹か…。
話が合いません。

しかも、月曜日という特化した反応があります。…。
これは日曜日が終わり、学校へ行く日です。
この時点で、精神的な問題があるかもしれないという予測を立てます。

子供は結構我慢するので、
親にも話さない事が多いようです。

内観して話を聞きます。
 →会話はせずに、脳内に聞こえてくる言葉を聞くだけ。

その後はどうなったか分からなかったんですが、

ここからが、物語。
昨日来られた冒頭の母親の話です。

母:「弟は1回の施療で不登校なくなりました!」
私:「おっ、そう♪それは良かった!」

話をされても、誰だったか思い出せず。
不登校とも知らず。
ただ、頭痛と腹痛があるだけと思っていました<(_ _)>

でも不登校が解消されて良かったです。


最近は、引きこもりや不登校の子供と大人がテレビで報道されることが多いですね。

考えてみましょう。
もし、それらが解決したら、
その方たちの人生が、ガラリと変わるでしょう。

徒手療法家として、
何か手助けは出来ないものか?

しかし、手だての方法が分からない…。

何が原因なのか?
症状の中から考えられる原因。
問診の中から考えられる原因。
検査の中から考えられる原因。

何が原因なのだろう?
筋骨格系か?
内臓か?
メンタルか?
栄養か?
…。

そして、
依頼者の話のちょっとした事。

表情。
しぐさ。
眼。
口調。
化粧と服装。
態度。
…。

色々とヒントは出してくれているはず。
でもそれを見逃してしまい、
解決が出来ない。

今後は、そういった不調を抱く人々が多くなって行く事でしょう。
そして、それに対応できない徒手療法家も多くなって行く事でしょう。

そのヒントと解決法が、

-心身相関と徒手医学-
マニュアルサイコセラピー

「伊澤 勝典 先生」のセミナーです!

伊澤先生は、
0磁場に丸太小屋の治療院(璃楽院)を自分で建て、
月下香庵身体心理研究室室長において、
日本一、精神疾患を徒手療法で観ておられる頼れる鉄人です。

精神疾患とは分かっていても、
どうしたら良いのか?

問診での話の進め方。
見逃さない依頼者の言動。
そして適切な手技でのアプローチ。

これらが全て網羅されている2日間のセミナー。

しかも、
2日間共に、10:00~17:00 なんです!
えらく気合が入っておられます!

定員が限られていますので、
お早めに!

申し込み先:info@kiyamacpo.jp 
(福永まで)


イメージ 1

 

足底に何か問題が起ると、
とても不愉快。

7年ほど前の記事ですが、
あれはビックリしました~

今回のケースは、
15個も無くて、たった1個。

でも、歩くと足が着けず、
引きずった感じになります。

症例:70代 女性 (7790) 令和1年6月30日再診
現病歴:患者さんの言葉で書いてみますね。
朝起きて歩くと痛い!
あれっ?と思い、足の裏を観ると、
第2・3中足骨MP関節間に、1個何かある( ̄0 ̄)

1cmほど丸く白くなって、
中央に黒い芯が1つありました。

所見:圧痛なし。

施療:
例のごとく、横隔膜の前部線維に向けてタッチ。
 →効果なし((+_+))
後脛骨動脈リコイル。

終わり( 一一)

病院へ行って診て貰ってください<(_ _)>

翌日電話がある。
患:先生~、足の裏ですが、黒い芯が無くなりました~
 歩いても痛くないです!
私「え~っ!それは良かったですね~」

その5日後に来院。
その時の写真です ↓

イメージ 1

分かりますかね?
黒い芯が無くなって、白い点があります。

足底のイボなどの疾患には、
横隔膜の前部線維が関係しているような気がしますが、
何故効くのかは分かりません。

単なる、「腎経」で片づけて良いのか?

下の図で行くと22番あたりの裏です。


イメージ 2



図:AKシノプシズ
良い本です。買いましょう。




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